2019年6月19日(水)

比JGサミット、ベンチャー投資ファンドを設立

東南アジア
2019/5/10 23:24
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【マニラ=遠藤淳】フィリピンの大手財閥JGサミット・ホールディングスは10日、新興企業を対象とする投資ファンドを設立したと発表した。運用規模は5000万ドル(約55億円)。4月には大手財閥アヤラが同様のファンドを設立する方針を明らかにしている。フィリピンの財閥の間で、成長を加速させようと先端技術を取り込む動きが活発になってきた。

ベンチャー投資ファンドを設立したJGサミット・ホールディングスのランス・ゴコンウェイ社長

JGサミットはこのほど投資ファンド「JGデジタル・エクイティ・ベンチャーズ」を設立した。ITを活用した小売りや金融、健康関連サービス、データ処理、物流などを手がける東南アジアの新興企業に出資し、既存事業との相乗効果を生み出したい考えだ。

JGサミットは食品や航空、石油化学、不動産、銀行などの事業を主力とし、ITとのつながりは薄い。ランス・ゴコンウェイ社長兼最高経営責任者(CEO)は「ITの活用はグループの将来の重要な柱になる」と話した。これまでシンガポールのネット企業などに計4千万ドルを投資してきたが、ファンドを通じてベンチャー投資を加速する。

フィリピンの財閥ではアヤラが1億5千万ドル規模のベンチャー投資ファンドを年内に設立すると明らかにしている。同国の産業界は少数の財閥が牛耳り、ベンチャー企業による技術革新が起きにくいとされる。周辺国と比べて遅れ気味のITを財閥自らが積極的に取り込み、事業拡大を急ぐ。

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