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大光銀、新頭取に石田氏 40年ぶり生え抜き

大光銀行は10日、石田幸雄専務(65)が6月25日付で頭取に昇格する人事を正式発表した。古出哲彦頭取(72)は代表権のある会長に就く。同行は長年、旧大蔵省(現財務省)出身者が頭取を務めてきたが、生え抜きの人材がトップに就任するのは約40年ぶり。石田氏は10日の記者会見で「地域経済の発展に貢献できるように全力を尽くす」と抱負を述べた。

新潟県内の金融業界は2018年秋の第四北越フィナンシャルグループ(FG)の発足などを背景に、競争環境が一段と激化している。石田氏は「(第四北越FGへの)規模での対抗は難しいと考えている」とした上で、「お客様との一対一という勝負で負けないようにする」と生き残り策を語った。

大光銀の頭取交代は約9年半ぶり。石田氏は1976年に旧大光相互銀行(現大光銀)に入行し、主に企画部門を歩んだ。大宮支店長や総合企画部長を歴任した後、古出氏の補佐役として実務を支えてきた。

古出氏は会見で石田氏について「金融実務に詳しく、人柄、識見、能力などから総合的に最適任だ」と評価した。今後は「新頭取をサポートし、少しでも銀行に役立てるようにしていきたい」と述べた。18年12月には新潟県長岡市内に新本店が開業した。古出氏は「頭取を約10年間務めてきたことや、新本店のオープンを区切りにして交代する」と語った。

日銀のマイナス金利政策によって地方銀行の収益環境が悪化する中で、石田氏はサービスの充実やきめ細かい営業などで手腕が問われそうだ。

大光銀が頭取を旧大蔵省から招いていたのは、1970年代後半に不正融資事件が発覚したためだ。石田氏はその後の経営再建や89年の普通銀行転換、上場廃止になった東京証券取引所への再上場など、節目ごとに中心的な役割を果たした。

生え抜きの人材がトップに就任することにより、石田氏は「40年前の事件から完全に払拭されるのではないか」と語った。

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