2019年5月25日(土)

田辺三菱、新薬開発にアクセル ロイヤルティー頼み見直し

ヘルスケア
関西
2019/5/10 19:03
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田辺三菱製薬がロイヤルティーに依存する事業戦略の見直しを迫られている。スイス製薬大手ノバルティスとの係争で数百億円規模の減益状態が続く可能性が出てきたからだ。財務が悪化するなか、年800億円規模の研究開発投資を維持する。高い薬価が見込める米欧での新薬開発に力を入れ、将来の収益の柱に育てたい考えだ。

10日発表した2020年3月期の連結純利益はは前期比88%減の50億円の見通し。係争によりロイヤルティー収入が192億円と前の期の3分の1以下に落ち込む。決算会見で三津家正之社長は「全額支払われるべきもの」と強調する。係争終結時に改めて業績に反映するが、当面は上振れ要因に乏しく厳しい状況は変わらない。

今後のカギをにぎるのは、米欧で開発を進める新薬候補たちだ。インフルエンザワクチンは21年度、パーキンソン病治療薬は22年度の発売を目指す。ともに開発計画を見直したこともあり、当局と密に折衝を重ねる。経営体力がおぼつかない今こそ着実に遂行する力が求められる。

(宮住達朗)

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