「和食さと」運営と資本業務提携、H2Oリテイ ポイント網拡大
エイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)は10日、「和食さと」など外食店を運営するSRSホールディングスと資本業務提携すると発表した。SRSの発行済み株式の約3%を取得する。H2Oと阪急阪神ホールディングスのポイントサービス「Sポイント」をSRSが展開する店舗で使えるようにして、顧客の囲い込みを目指す。
SRSは関西で定食屋など約400店を展開する。Sポイントが使えるようにするほか、H2O傘下のうどん・そばチェーン「家族亭」などとSRSの店舗間で共同で食材を仕入れたり、配送したりする仕組みも作る。
H2Oは出資額や時期について明らかにしていないが、10日時点のSRSの株価から、出資額は10億円程度とみられる。
H2Oは「関西ドミナント化戦略」を打ち出し、百貨店に加え、スーパーや外食などの事業を広げてきた。相互送客や顧客の囲い込みにつながるSポイントの拡大に力を入れ、18年には関西2府4県のセブンイレブンや、兵庫県の関西スーパーマーケットの店舗で使えるようなった。
Sポイントの会員数は750万人超で、利用可能店舗は約5000店にのぼる。流通系のポイントサービスではイオンの「WAONポイント」やセブン&アイ・ホールディングスの「nanacoポイント」の規模には及ばないが、関西圏で存在感が高まっている。
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