2019年8月19日(月)

IHI、航空エンジン不正 月内に工場再開

2019/5/10 18:00
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IHIは10日、航空エンジン整備の検査不正問題で、国土交通省に業務改善報告書を提出した。再発防止に向けて大幅な組織改正を実施する。今後国交省による工場の再検査を経て操業を停止しているエンジン整備の瑞穂工場(東京都瑞穂町)の5月中の再開を目指す。

IHIは民間航空会社から部品の整備・修理などを請け負っている。不正による操業停止が長期化すれば空輸への影響も出かねないことから品質管理体制の見直しで早期再開を図る。

瑞穂工場は5月中の再開を目指しているが、当面は工程の見直しなどで稼働率が落ちる見通し。2020年3月期は60億円の費用を見込む。

報告書提出のため10日に国交省東京航空局を訪れた満岡次郎社長は記者団に対し「コンプライアンス(法令順守)と安全管理を徹底していくと伝えた」と話した。

報告書では「業務量の増加に応じた検査員の育成・増員計画がなされないまま納期が優先された」と原因を分析した。組織面では新たに航空安全管理責任者を任命して権限を拡大するほか、製造部門に所属していた検査員を品質管理部門に移し、製造部門からの直接の指示を受けないようにして納期優先の仕組みを是正する。

工程面では検査印や電算システムの記録を廃止し、検査員のサインを使うことで改ざんを防ぐ仕組みを取り入れる。

IHIの検査不正問題は、18年4月の内部告発を受け、19年1~2月に国交省が工場に立ち入り検査して判明した。検査の一部で資格を持たない従業員が印を押すといった不正が常態化していた。これを受け同省は4月、経済産業省は3月に行政処分に踏み切った。

IHIは04年にもエンジン整備のデータ改ざんで国交省から改善勧告を受けており、抜本的な品質管理体制の見直しが必要になっている。

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