2019年9月20日(金)

はやぶさ2、クレーター付近調査へ 小惑星着陸めざす

2019/5/9 19:10
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」につくった人工的なクレーター(くぼ地)の付近への着陸を目指し、14~16日に地形を詳しく調べると発表した。6月上旬までに計2~3回調査し、着陸するか判断する。2月に続く2回目となる着陸では、クレーターができて露出した地中の岩石などの採取を狙う。

はやぶさ2が小惑星りゅうぐうの表面につくった小クレーターなどの地形変化(赤丸内、JAXA提供)=共同

はやぶさ2は4月、りゅうぐうに金属製の弾丸を衝突させ、人工的なクレーターをつくることに成功した。地中にあった砂や岩石がむき出しになり、周囲にも飛び散って積もったとみられる。

9日の記者会見では人工クレーターは直径10メートルを超える円形で、深さは2~3メートル程度とする分析結果を明らかにした。クレーターの直径から小惑星表面の強度を推定し、りゅうぐうができた年代を詳しく見積もることができるという。

金属弾を発射した装置の破片が地表にぶつかり、直径1メートルほどの小さなクレーターができたり、岩を動かしたりした地形の変化も10カ所以上で見つかった。地形が変化した場所は上空から見て円周上に点在する。

JAXAは地中の物質を採取できると考えられるクレーターの内部と周囲の計11カ所を着陸の候補地点に選んだ。14~16日は5カ所が集まる領域の高度約10メートルまで近づき、着陸の目印になる物体を地表に落とす。地形の立体的な地図を作るための撮影も予定する。6月上旬までに最大3回調査し、安全に着陸できるか慎重に検討する。

JAXAの津田雄一プロジェクトマネージャは会見で「チームとしては実施するという前提で作業を進める」と意欲を示した。りゅうぐうが太陽に近づいて地表が熱くなりすぎる前の6月末~7月初めの着陸を目指す。

人工的にクレーターをつくる試みは太陽光や宇宙線の影響を受けにくい地中の物質をむき出しにして観察したり、採取して地球に持ち帰ったりするのが目的だ。地中には太陽系が誕生した46億年前の痕跡が残るとされ、宇宙の成り立ちなどを探る手がかりになる。

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