2019年6月25日(火)

放射性物質の分布地図、ドローンで作成 原子力機構

科学&新技術
2019/5/9 18:44
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日本原子力研究開発機構と千代田テクノル(東京・文京)は9日、放射性物質の分布状況を示す地図をドローン(小型無人機)で素早く作るシステムを開発したと発表した。2019年度中に実用化し、福島県内の帰還困難区域の除染や東京電力福島第1原子力発電所の廃炉作業に役立てる。

日本原子力研究開発機構などがドローンを活用して作った福島県の帰還困難区域内の放射性物質の分布地図(黄色や赤の部分で放射性物質が多い)

ドローンに放射線を計測する小型カメラを載せて、放射性物質の分布を調べたい地域で地上約10メートルの高さを飛行する。全地球測位システム(GPS)で小型カメラの位置を把握し、コンピューター上で放射線のデータを地図と重ね合わせる。

福島県内の帰還困難区域の一部7000平方メートルで実証試験した。人が計測器を持って調べる従来手法で半日以上かかっていた作業が、30分未満で済んだ。

帰還困難区域では雑草が生い茂って、人が入って作業すると時間がかかる場所が多いという。今回の成果は帰還困難区域で除染に従事する人の被曝(ひばく)防止や除染作業の効率化につながるとみている。国と福島県が実施する補助金事業を活用して開発した。

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