2019年6月18日(火)

参天製薬、なるか3度目の正直 米市場に再参入へ

ヘルスケア
関西
2019/5/9 18:25
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参天製薬は米国市場に再参入する。米医療機器販売のグローコス(カリフォルニア州)と提携し、2020年にも緑内障の治療器具を発売する。参天製薬は03年に米国市場から撤退。ぶどう膜炎治療薬で再参入を試みたが、17年に米食品医薬品局(FDA)から追加データを求められて延期した経緯がある。「三度目の正直」に挑む。

19年内に緑内障治療器具「マイクロシャント」をFDAへ承認申請し、認められればグローコスの販路を生かして医療機関に販売する。緑内障は点眼薬による治療が一般的で、症状が悪化した場合に手術する。ただ、手術時間は長く、患者の負担が重かった。マイクロシャントは小さなチューブ型で目に埋める。簡単な切開手術で済むため、日帰りで退院できる。

参天製薬が9日発表した19年3月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が319億円と前の期比9%減った。買収関連費用に関する会計処理などが影響した。売上高にあたる売上収益は4%増の2340億円。中国で抗菌点眼薬「クラビット」が伸びた。営業利益は450億円と17%増えており、医薬品販売は堅調に推移している。

米国は眼科用医薬品で世界最大の市場だ。同社によると規模は日本の約5倍という。谷内樹生社長は「米国は薬価が圧倒的に高い。なんとか参入する方法を探していた」と話す。米国ではクラビットを投入したものの、他社製品との競合に苦しんで事実上撤退した。ぶどう膜炎治療薬は有効性を示す情報が足りず、FDAが承認しなかった。緑内障の治療器具にかける期待は大きい。

(横山龍太郎)

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