2019年6月25日(火)

ジーンテクノ、オルソリバースと提携 小児先天性異常に再生医療

ヘルスケア
2019/5/10 15:30
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バイオ医薬品開発のジーンテクノサイエンスは人工骨開発のオルソリバース(横浜市)と再生医療で提携する。生まれつき唇や上あごが切れた小児の「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」に対する治療法を開発する。再生医療は国内外で開発競争が加速しており、ジーンテクノは小児の疾患に特化した細胞医薬品を開発し、存在感を高める考えだ。

ジーンテクノサイエンスは細胞医薬品の研究を強化している

口唇口蓋裂は胎児期に起きる組織の癒着不全で、日本人の500人に1人の割合で発症するとされる。生まれつき唇や口蓋、歯茎が裂けたような状態になり、生活の質に大きな影響がでる。成長のタイミングにあわせて手術を繰り返すことで治療できるケースもあるが、言語障害や歯並びのほか、心理的にも大きな影響が残り得る。

ジーンテクノとオルソリバースは歯の中にある「歯髄幹細胞」を使って、口唇口蓋裂を治療する細胞医薬品を開発する。歯髄幹細胞は骨や軟骨に分化する性質があるため再生医療への応用が注目されている。ジーンテクノは4月に歯髄幹細胞の培養・保管を手掛けるセルテクノロジー(東京・中央)を株式交換で買収。歯髄幹細胞を使う医薬品開発に乗り出すことを公表していた。

一方、オルソリバースは綿(わた)状の人工骨を製造するノウハウを持つ。骨の欠損部を埋める足場材と時間がたつと生体内に吸収される2つの性質がある。両社の幹細胞と綿材を組み合わせることで、唇や軟骨、骨の裂け目を効率的に再生できる可能性があると判断。2021年までに臨床研究を始める計画だ。

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