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鴻海、深圳から生産一部移転 米中摩擦で台湾へ

【台北=伊原健作】台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は9日までに、中国の重要拠点である広東省深圳などから、台湾南部の高雄へ生産設備の一部を移転すると明らかにした。米中貿易摩擦の影響を回避する狙い。電子機器の受託製造サービス(EMS)世界最大手の鴻海の動きは、世界のサプライチェーン(供給網)にも影響を及ぼしそうだ。

台湾・鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長(6日、台北市内)

台湾主要誌「天下雑誌」のインタビューで明らかにした。郭氏は3月に貿易摩擦の影響を回避するため、中国から高雄へと一部の生産ラインを移転すると表明していた。今回は「深圳や天津の工場から一部を移転する」と指摘。「高付加価値の通信機器やサーバーの生産を台湾に移転する」と具体的に述べた。

鴻海は1980年代後半から日米欧勢に先駆けて人件費の安い中国に生産拠点を築き、大量生産を追求。年間売上高18兆円規模を誇る巨大企業に成長した。深圳は中国で最初に工場を建設した同社の原点で、いまも主要拠点だ。郭氏は「一部の機器は(米中摩擦により)大陸(中国)で製造することができなくなった」と述べた。

トランプ米大統領は2千億ドル(約22兆円)分の中国製品に対する制裁関税を10日に現在の10%から25%に引き上げると表明。中国製品を米に輸出するコストは一段と膨らみ、製造業の移転が進みそうだ。郭氏は2020年1月の台湾の次期総統選に出馬する意向で、米中摩擦を利用して台湾に生産拠点を引き込み「台湾ハイテクアイランドの董事長になる」と主張した。

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