2019年5月22日(水)

虐待対応策、学校向けマニュアル策定 文科省

社会
2019/5/9 16:53
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千葉県野田市立小4年の栗原心愛さん(10)が自宅で死亡した虐待事件を受け、文部科学省は9日、児童虐待への対応策をまとめた学校や教育委員会向けのマニュアルを策定した。子供が学校を7日以上欠席した場合、児童相談所や市町村に情報提供することなどを明記した。教員らが虐待に早期に気付けるようにし、再発防止につなげる。

マニュアルは学校と教職員について「虐待を発見しやすい立場にある」と位置付けた。7日以上欠席した場合は速やかに児相と市町村福祉部局に情報提供するほか、特に注意を要する子供については1カ月に1回程度は出欠状況を児相や市町村に提出するよう求めた。

登校している子供については「虫歯の治療が行われていない」「服装が季節にそぐわない」といった厚生労働省作成のチェックリストなどを参考に、虐待の早期発見に努めるべきだとした。

学校から児相に通告する方法も示した。通告をためらわないよう「確証がなくても通告する。誤りでも責任は問われない」「通告は守秘義務違反ではない」と解説した。市町村や警察、弁護士との連携強化も促した。

保護者への対応の仕方では、虐待を認知した経緯は伝えず、保護者が情報開示を求めても子供の命に影響がある場合は不開示決定にする必要があるとした。

心愛さんは1月7日から学校を休み、同24日に亡くなった。虐待をしたとされる父親=傷害致死罪などで起訴=が学校に「沖縄の妻の実家にいる」と連絡したため学校や児相の対応が遅れたほか、野田市教委が父親の抗議を受けて心愛さんが虐待を訴えた学校のアンケートのコピーを手渡していたことが発覚した。

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