2019年6月26日(水)

米政府、処方薬のTV広告で価格公示を要求

トランプ政権
北米
2019/5/9 16:24
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【ニューヨーク=西邨紘子】米保健福祉省(HHS)は8日、製薬各社に対し、処方薬のテレビ(TV)広告で薬価を公示するよう正式に求めると発表した。米国で薬価高騰によるヘルスケア負担が深刻化する中、価格情報の透明化で製薬会社への薬価引き下げ圧力を強める狙い。2018年、トランプ政権が薬価引き下げへの取り組みとして同案を提示し、製薬業界が反発していた。

テレビ広告での価格公示は米薬価引き下げにつながるか=AP

価格公示を求めるのは高齢者向け公的保険(メディケア)が支払い対象とする処方薬。1カ月あたりの処方に35ドル(約3900円)以上かかるものが対象となる。広告で価格公示をしなかった場合の罰則はないが、他社から不当競争で訴えられるリスクを負うことになる。

米国では製薬会社が消費者向けに医療用医薬品を広告できる。各社がTVや雑誌、インターネットなどに投じる広告費は年々増加傾向にある。米メディアが報じたところによると、18年に製薬業界がTV広告に投じた広告費は37億ドルを超えた。

製薬会社は、保険会社との交渉による値引きやリベートで実際の販売価格が異なると説明し、広告での設定価格の公表に反発していた。HHSのアザール長官は「薬価の透明性を高めることは、トランプ大統領の進める処方薬市場の改革への大きな一歩だ」と説明した。

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