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同大、インドでラグビー普及支援 協調性も養う

同志社大ラグビー部がインドで競技の普及支援に乗り出す。3月29日に国際協力機構(JICA)と連携に関する覚書を締結。今冬から、選手らラグビー部関係者を現地に派遣するプログラムを実施する。

選手らはJICAの海外協力隊として派遣される。インド・オディシャ州の州都、ブバネシュワルにある大学や近隣のチームを指導する計画だ。

まず同志社大ラグビー部のOBを対象に、1~2年間、現地で活動する長期派遣者1人をJICAなどが選定する。長期派遣者が現地で人脈の構築や支援ニーズのくみ取りなどの地ならしをした上で、最大10人のラグビー部員やOBが短期派遣者として指導に赴く。短期派遣者が滞在するのは、例年12月から1月にかけて行われる全国大学選手権が終わり、シーズンオフと大学の休校期間が重なる2~3月の約1カ月間。派遣は長期、短期とも2023年まで実施される。

大学による海外でのラグビーの普及支援では、流通経済大のインドネシアでの活動が先行事例としてある。これにならって海外での普及支援を考えた同志社大が17年からJICAと協議を重ねた結果、日本からの人材招請に熱心だったインドへの派遣が決まった。

競技力向上、チームプレーの大切さも

インド・ラグビー協会によると、同国の競技人口は女子を含め17万人超。競技者数は年々増えており、インド側としては同志社大のサポートを得て、現在81位の男子の世界ランキングを上げるなど、競技レベルを引き上げたい考えがある。

狙いは競技力の向上にとどまらない。インド協会の関係者は、現地調査に赴いた同志社大の川井圭司教授にこんな話をしたという。

カースト制度が残るインドでは、IT(情報技術)の卓越した知識を身につければ「下層からの出世」も夢ではないだけに競争が激しく、個人主義が強い。ただ、インドに進出している日本などの企業からすれば、あまりに個人主義の性格が強い人材は採用しづらい。そこでラグビーを普及させ、ビジネスの世界でもチームプレーが大切であることを伝えたい――。

異国でのふれあいは同志社大の学生にも得難い経験となる。ラグビー部OBでもある川井教授は「プログラムを通じ、国際協力の場で活躍できるような人材を育成したい」。上田雅弘学生支援センター所長は「触れたことのない生活に相違点を感じつつも、そこからどう学ぶかを体験をもって知ることが大事」と話し、将来的に他のクラブにも同様の取り組みを広げたい考えだという。

(合六謙二)

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