2019年6月17日(月)

自民が広報戦略を刷新 参院選へ若者取り込み

政治
2019/5/9 2:00
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自民党は元号が令和に変わった1日から広報戦略を刷新した。「#自民党2019」と名付け、10代のアーティストやダンサーを起用したPR動画をインターネットで流す。都市部では人気ゲームのイラストレーターが安倍晋三首相をイメージして描いた侍の絵を屋外広告に掲げる。夏の参院選に向け、若い世代の支持取り込みにつなげる。

著名イラストレーターが「七人の侍」をモチーフに水墨画風に描いた安倍晋三首相(中央)らのイラスト

デジタル戦略を重視する甘利明選挙対策委員長が主導する取り組みだ。党ホームページ内の特設サイトでは「新時代の幕開け」などと強調した。

屋外広告は人気ゲーム「ファイナルファンタジー」のキャラクターデザインを手掛けた天野喜孝氏に依頼した。黒沢明監督の代表作「七人の侍」をモチーフに首相らを武士に模して水墨画風に描いた。渋谷のスクランブル交差点など都市部のランドマークで掲示する。

女性向けにはファッション誌「ViVi」と組んだ。令和時代への思いをデザインしたTシャツを着たモデルの写真や動画を、党公式の交流サイト(SNS)に載せる。

ツイッターではキーワードに「#」(ハッシュタグ)を付けて情報を広げやすくする手法がある。今後は「#自民党2019」を用いて効果的に支持を呼びかける。

背景にはネットを駆使する立憲民主党への対抗もありそうだ。17年衆院選では結党間もない立民が枝野幸男代表への支持を呼びかける「#枝野立つ」を拡散させ、党躍進につなげた。

自民党はSNSを日常的に使う若年層で近年、党への支持が広がっていることに期待する。日本経済新聞の3月の世論調査で、参院選で投票したい政党や投票したい候補者がいる政党について自民党と答えたのは全体の40%に対し、18~39歳は50%と高かった。

ただ17年衆院選での20歳代の投票率は33.85%と全体の53.68%を下回った。自民党は若年層の投票率を上げれば党への支持も広がるとみる。

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