2019年6月26日(水)

荷物取り出しで犠牲拡大か ロシア旅客機の炎上事故

2019/5/8 13:10
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【モスクワ=共同】ロシアの首都モスクワ郊外のシェレメチェボ空港でアエロフロート・ロシア航空機が緊急着陸の際に炎上し乗客乗員41人が死亡した事故で、生存者37人がいずれも機体前方の乗客らで、犠牲者は機体後部に集中していたことが分かった。ロシアのメディアが7日報じた。前方の一部乗客が棚の荷物を取り出し、後部乗客の逃げ遅れにつながった可能性が高まっている。

 シェレメチェボ空港に緊急着陸して炎上した機体の残骸=6日、モスクワ(タス)=共同

地元メディアが伝えた女性客室乗務員の話によると、アエロフロート機は緊急着陸の際に後部が炎上したが、停止した段階で機内に延焼はなかった。この乗務員は同僚と前方にある左右の扉を蹴り開け、それぞれの緊急脱出シューターが避難経路となった。通路は1本で、別の乗務員が機体後部のシューターを開こうとしたが失敗した。

搭乗していたセベロモルスク市のエフメニコフ市長(47)は「機内にパニックはなく、乗客は列になって前方の脱出口に進めるのを待っていた」と語った。

しかし、搭乗客によると、前方の複数の乗客が棚のスーツケースなどを取り出した上で機外に脱出したことが明らかになっており、犠牲拡大の一因ではないかと議論になっている。航空燃料が炎上し高熱で窓が溶け出す中、機内の温度は一気に上昇していたという。

インタファクス通信は捜査関係者の話として、機体が滑走路に着地した際に破損した車輪が左側の燃料タンクを直撃し、燃料に引火して火災が起きたとの見方を伝えた。

ロシア連邦捜査委員会によると事故機のスホイ・スーパージェット100には乗客73人、乗員5人の計78人が乗っていた。乗員の中で犠牲になったのは1人で、後部ドアを開けようとした男性乗務員(22)だった。同委はブラックボックスを回収し、事故原因の調査を続けている。

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