2019年7月21日(日)

甘味伝える神経細胞発見 マウスの脳で、生理研

2019/5/8 13:08
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飲食物の甘味を伝える神経細胞をマウスの脳幹で発見したと、生理学研究所(愛知県岡崎市)の中島健一朗准教授(神経科学)らのチームが7日付の米科学誌電子版に発表した。哺乳類の脳で味覚の伝達神経が見つかったのは初めてという。

舌で味を感じる仕組みは研究が進んでいるが、脳内での詳しい伝達経路は不明だった。中島准教授は「見つかった神経細胞の活動を測定すれば、おいしさの客観的評価や、肥満の人が甘い物を好むようになる原因の解明などにつながるかもしれない」と話している。

チームは、暑さや痛さなどの外部からの刺激を伝える神経細胞が集まっている脳幹の中で、味の伝達に関係していると考えられている部位に「SatB2」と呼ばれるタンパク質が多く存在していることに着目した。このタンパク質がある細胞を取り除いたマウスに砂糖水などを飲ませ、通常のマウスと飲む量を比べた。

すると、通常のマウスは砂糖の濃度が上がるにつれて飲む量が増えたが、細胞を除去したマウスは飲む量がほとんど変わらなかった。一方、塩味、酸味、苦味、うま味への反応は、両者に違いが見られなかった。

マウスの脳に器具を付けて、「SatB2」がある細胞に刺激を与える実験も実施した。刺激しながら水を与えると、刺激しない場合に比べ約4倍の水を飲んだ。また、実験装置の中を、刺激を受けるエリアと受けないエリアに分けてマウスを入れると、刺激があるエリアにいる時間の方が長かった。細胞を刺激された方が心地よく、水を甘く感じたとみられる。

〔共同〕

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