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英ブレグジット党が新戦略 欧州議会選を布石に総選挙へ

【ロンドン=中島裕介】欧州連合(EU)からの早期離脱を目指す英国の新党「ブレグジット党」のファラージ党首は7日、ロンドン市内で記者会見し、次期総選挙に候補者を擁立すると表明した。同党はすでに出馬を表明している23日の欧州議会選挙での議席獲得を足がかりにして、国政へも影響を及ぼしたい考えだ。離脱協議の混迷を受けて、英国内での同党の支持率は保守、労働の二大政党をしのぐ勢いで急伸している。

ブレグジット党のファラージ党首は23日に予定される欧州議会選挙、その後の次期総選挙の双方での躍進を目指す=ロイター

メイ英首相は22日までに労働党との協議を通じて離脱案をまとめ、欧州議会選の開催を回避したい意向だが状況は厳しい。リディントン内閣府担当相は7日、離脱案の議会承認を得られる可能性は低いと指摘し、「英国は欧州議会選に参加することになるだろう」との見通しを示した。

ファラージ氏は記者会見で「今の政府や議会では意義のある離脱を実現できない」とEUとの経済関係を維持した離脱を模索するメイ政権と労働党を批判した。党の公約については「単一市場や関税同盟から完全に抜ける離脱を約束する」と述べ、強硬離脱派としての立場を強調した。そのうえで次の総選挙に備えて、650小選挙区全てに候補者を立てるための募集を始めると語った。

2日の英統一地方選では与党・保守党と最大野党の労働党が共に議席を落とし、EU離脱の議論をまとめきれない両党への国民の不満が鮮明になった。ブレグジット党は地方選の参加は見送ったものの、欧州議会選で躍進する公算は大きい。同党が総選挙の準備を本格化すれば、二大政党のさらなる退潮は避けられない。保守党では強硬離脱派の政権への批判がさらに高まり、党内分裂が進む可能性もある。

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