2019年9月16日(月)

八幡屋礒五郎、七味唐辛子の生産能力最大2倍に

2019/5/7 20:00
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七味唐辛子の老舗メーカー、八幡屋礒五郎(長野市)は主力の牟礼工場(長野県飯綱町)の敷地内に新棟を建設する。数億円を投じ、生産能力を最大2倍に増強する計画だ。長野市を訪れる観光客らを中心に七味唐辛子は引き合いが強い。2020年の東京五輪や21年の善光寺のご開帳などで観光客の増加が見込まれるため、増産体制を整えて需要増に備える。

新棟は牟礼工場の敷地内に建設する(長野県飯綱町)

新棟は5月に着工し、12月に稼働する予定だ。延べ床面積は1000平方メートル。既存工場は原材料の乾燥や粉砕など前工程に特化し、新棟は容器詰めなどの後工程を担う。

七味唐辛子は海外の和食ブームや派生商品の拡充により、国内外で人気が高まっている。これを受け、同社は増産を続けている。18年度の七味缶の生産数量は106万個と5年前に比べ約3割増えた。近年は増産投資を加速させており、牟礼工場は15年の善光寺のご開帳などを見据え、14年に4億円かけて建設した。

生産拠点はそれまで柳町工場(長野市)のみだったが、牟礼工場の稼働で生産能力は従来の約1.5倍に高まった。18年には約5000万円を投じ、保冷庫を新設。原材料の保管能力を約1.5倍に引き上げた。

善光寺やスキー場、温泉地など長野県内の観光スポットは日本人客のほか、訪日外国人客にも人気だ。県内に宿泊した訪日客は17年に101万人と過去最多を更新した。海外の日本食ブームも追い風になり、七味唐辛子を土産物として購入する訪日客も増えている。

売上高の7割強は県内向け販売が占めるが、足元では県外向けも伸びている。主力商品「七味唐辛子」「一味唐辛子」のほか、「ゆず七味」「山椒(さんしょう)七味」など品ぞろえを拡充し、現在の商品群は8品目に上る。これに伴い、全国の土産物店やセレクトショップなどへの商品供給も増加している。

同社は1736年に創業。19年2月期の売上高は14億2000万円だった。善光寺のご開帳で販売が伸びた16年2月期の反動で、17年2月期は売上高が減少したが、足元では増加傾向が続いている。

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