新興国債務、国際的に監視を 麻生財務相パリで表明

2019/5/7 18:45
保存
共有
印刷
その他

麻生太郎財務相は日本時間の7日夕、パリで開かれたインフラ開発融資の国際会議で「低所得国の公的債務が再び積み上がっている」と懸念を示した。「債務国による取り組みだけでは不十分で、債権者による取り組みも不可欠」と強調した。中国による新興国への融資が拡大していることを念頭に「貸し手としての責任」を求めた。

6月には日本で20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。「債務の持続可能性」が主要な議題となっており、議長国の日本は国際通貨基金(IMF)や世界銀行と協力する。債務国が資金を借りた国や条件を国際的に取りまとめ、過剰な借り入れを防止する狙いがある。貸し手の国にも融資状況の情報開示を求める。

麻生氏は「数十年前、国際社会は低所得国への多額の債権を放棄した」と語った。スリランカは対中債務の返済難を理由に、中国に港の運営権を譲渡した経緯がある。麻生氏は訪欧前にフィジーで中国の劉昆財政相に「貸し手としての責任」について懸念を伝えた。

麻生氏は今回「債務の課題にはマルチ(多国間)の協調メカニズムの強化が必要」とも語った。G20に向けて各国の結束を促した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]