2019年5月23日(木)

子供が引き渡し拒否、父親への制裁金認めず 最高裁

社会
2019/5/7 18:10
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最高裁第3小法廷(宮崎裕子裁判長)は7日までに、裁判所が子供を母親に引き渡すよう父親に命じたケースで、父親に制裁金を科す「間接強制」を例外的に認めない決定をした。4月26日付。子供が引き渡しを強く拒んでおり、間接強制で父親に心理的圧迫を与えるのは許されないとした。

争っていたのは、3人の子供がいる両親。父親が子供を連れて実家に転居したため、母親は子供の引き渡しを求める審判を申し立てた。家裁は母親を監護者に指定して父親に引き渡しを命じる決定をし、確定した。

裁判所の執行官が父親らの元を訪れたが、長男だけが引き渡しを強く拒んだため、執行不能と判断。母親による人身保護請求も、長男が父親の元で暮らす意思を示しているとして退けられた。

母親は、父親が引き渡しに応じない場合に制裁金を科す間接強制を申し立て、家裁が1日につき1万円の支払いを認めた。高裁も判断を維持したため、父親が最高裁に許可抗告していた。

第3小法廷は決定で、「子供が引き渡しを拒んでいることは、直ちに間接強制を妨げる理由にはならない」とした上で、長男に悪影響を及ぼさずに引き渡すのは現時点では困難と判断。「間接強制による心理的圧迫で引き渡しを強制することは許されない」とした。

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