2019年5月24日(金)

米通商代表、関税10日に上げ 「中国、約束破っている」

トランプ政権
米中衝突
中国・台湾
北米
2019/5/7 6:16 (2019/5/7 7:38更新)
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 トランプ米大統領が5日、中国への制裁関税を現在の10%から25%に引き上げると表明したことを巡り、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は6日、10日に実施すると表明した。7日にも官報で正式に通知する。中国との交渉本格化を前に改めて強硬姿勢を示した格好だ。一方、中国側は劉鶴副首相が9~10日にワシントンを訪れて協議に臨むとしており、ぎりぎりの駆け引きが続いている。

【ワシントン=鳳山太成】米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は6日、2千億ドル分(約22兆円)の中国製品に対する制裁関税を10日に現在の10%から25%に引き上げると表明した。同氏は交渉の過程で中国が「約束を破っている」と非難した。一方、9~10日に閣僚級の協議を開くとしており、実際に発動するかは中国の出方次第となる。

【関連記事】米関税上げ、中国は協議継続に意欲 弱腰批判は警戒

米中交渉の責任者を務めるライトハイザー氏とムニューシン財務長官が記者団に述べた。関税の引き上げは米東部時間10日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)に設定する。トランプ大統領の5日の発表に沿った内容で、7日にも正式に通知する。

ライトハイザー氏は「トランプ大統領は大幅な構造改革を求めており、現状(の合意内容)ではない」と制裁措置を拡大する理由を説明した。ムニューシン氏も「先週末にかけて(協議の)大幅な後退があった。中国が大きな変化をもたらす協定の文言で態度を変えた」と明かした。

ただライトハイザー氏は今後も交渉を続けるとして、中国の代表団が9~10日にワシントンを訪れると明らかにした。交渉責任者の劉鶴副首相も同席するという。

米政権は交渉の初日と2日目の間に関税引き上げのタイミングを設定しており、閣僚協議の進捗が関税にどう影響するか不透明だ。米国が関税引き上げを取り下げるとすれば交渉初日の9日までに何らかの合意に達する必要がある。

ムニューシン氏は「米国の交渉団は10日までに合意できなければ米国が関税(引き上げ)を進めるようトランプ大統領に進言することで一致している」と説明した。一方で「中国が態度を変えればトランプ氏に報告する」と述べ、米国側の行動の見直しに含みも持たせている。

トランプ大統領は5日、米中交渉の進捗が「遅すぎる」として、10日に関税を25%に引き上げるとツイッターで表明した。中国から譲歩を引き出すための「脅し」との見方もあるが、交渉責任者のライトハイザー氏らも正式に表明したことで、改めて中国の出方が焦点となる。

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