米ロ外相、核軍縮を協議 首脳会談へ「良い一歩」

2019/5/7 4:01
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【モスクワ=小川知世】米国のポンペオ国務長官とロシアのラブロフ外相は6日、フィンランド北部ロバニエミで会談し、核軍縮や混乱が続く南米ベネズエラ情勢などを協議した。ラブロフ氏は会談後に「良い一歩を踏み出した」と述べ、途絶えていた米ロ首脳会談についても実現の可能性があるとの見方を示した。

6日、フィンランド北部で会談に臨んだポンペオ米国務長官(右)とロシアのラブロフ外相=ロイター

6日、フィンランド北部で会談に臨んだポンペオ米国務長官(右)とロシアのラブロフ外相=ロイター

北極評議会の閣僚会合に合わせて約1時間にわたって会談した。米ロ外相の本格的な顔合わせは2018年7月にヘルシンキで開いた米ロ首脳会談以来。16年の米大統領選を巡るロシア疑惑の捜査終結を受け、ロシアは軍縮協議などでトランプ米政権との関係改善の糸口を探るとみられる。

ラブロフ氏は会談後の記者会見で、米ロ首脳が3日に電話で協議した「戦略的安定」や地域情勢の問題で議論を続けたと説明した。トランプ米大統領は電話協議後に核軍縮で「米ロで新たな取り組みを始めるだろう」としており、8月に米ロの中距離核戦力(INF)廃棄条約が失効する後の軍縮の枠組みについて意見を交わしたもようだ。

ロイター通信によると、ポンペオ氏は「利益が重なる分野で進展を探る意欲があった」と会談を評価した。ロシアによる米国の選挙介入についても話したとしている。

米ロが「内政干渉」と非難の応酬を続けていたベネズエラ情勢も議論した。ラブロフ氏は「米国、欧州、中南米で軍事的解決を支持する勢力はいない」と述べ、米国による軍事介入の可能性を打ち消した。会談に先立つポンペオ氏の対ロ批判には「個々の発言よりも現実的な政治に集中した」と主張。同氏が6日の演説でロシアの支配に警戒を示した北極開発も「(7日の)評議会で議論する」と反論は抑えた。

米ロ首脳はロシア疑惑の捜査が大詰めを迎えた18年秋以降は目立った接触を控えてきた。18年12月には国際会議で予定した会談が中止された経緯もある。ラブロフ氏はポンペオ氏との会談を「建設的」と総括し、首脳会談も「機会があると確信している」と語った。6月に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合で米ロ首脳が接触するとの見方も出ている。

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