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スケール大きな「令和の由伸」 新時代のエース候補

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2019/5/7 6:30
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愛知・東邦高が平成最初の甲子園大会優勝に続き、平成最後の栄冠にも輝いた選抜高校大会決勝が行われた4月3日、プロ野球でもファンの耳目を集める試合があった。オリックスの山本由伸(20)が本拠地、京セラドーム大阪でのソフトバンク戦に先発し、八回1死まで被安打ゼロの快投。安打を許しても乱れず、9回を被安打1、無失点で終えた。

味方打線も打てず0-0の引き分けに終わり、勝ち星はつかなかった。ただ、その後も6回4失点で敗戦投手になった18日の日本ハム戦を除けば、11日のロッテ戦で8回1失点(勝利投手)、25日のソフトバンク戦で8回無失点、5月2日のロッテ戦で8回1失点。ソフトバンクには17イニングで被安打わずか2の盤石ぶりで、同じ右腕の山岡泰輔と先発陣の両輪をなす活躍を見せている。

先発復帰1年目のオリックス・山本は抜群の安定感を見せている=共同

先発復帰1年目のオリックス・山本は抜群の安定感を見せている=共同

抜群の安定感もさることながら、この好成績を先発復帰1年目にマークしている事実にも驚かされる。宮崎・都城高からドラフト4位で入団した2017年は8月に1軍に昇格、プロ初勝利を含む5試合の登板はすべて先発だった。

2年目の昨季は、150キロ超の剛球や曲がりの鋭いスライダーを武器にシーズン途中からセットアッパーを担い、32ホールドと36ホールドポイント(HP)はともに宮西尚生(日本ハム)に次ぐリーグ2位。6月から7月にかけては15試合連続HPをマークした。新人王争いでは田中和基(楽天)に敗れたものの、パ・リーグの投手部門で最たる活躍をしたニューカマ-として広く名を売った。

中継ぎからの華麗なる転身

抑えの増井浩俊につなぐ「八回の男」の地位を不動にした感があったが、本人はそこに安住する気はなかった。というのも、理想とする「いい意味で力が抜けている」程よい力感の球は「(ある程度の)球数を投げないと出てこない。1イニングだと出す前に終わってしまう」と山本。より輝ける場は先発との思いを強くし、18年シーズンが終わると早々に先発復帰の希望を口にした。

そのオフに金子弌大(現日本ハム)と西勇輝(現阪神)が相次いでチームを去り、どう穴を埋めるかで頭を悩ませていた首脳陣とすれば、山本の先発希望は願ったりかなったり。唯一の懸念材料が、長いイニングを投げるスタミナがあるかどうかだった。ただ、蓋を開けてみると、5月2日までの登板5試合のうち4試合で8イニング以上を投げ、失点は1以下。西村徳文監督らの心配は今のところ杞憂(きゆう)で済んでいる。

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