2019年6月25日(火)

「北朝鮮飛翔体は弾道ミサイルの疑い」韓国軍事専門家

北朝鮮
朝鮮半島
2019/5/5 8:08 (2019/5/5 12:20更新)
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【ソウル=山田健一】北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が4日に東部戦線防衛部隊が日本海上で実施した「火力攻撃訓練」を現地指導したと伝えた。4日午前に発射された短距離飛翔体を指すとみられる。飛翔体の全容は不明だが、同通信は「大口径長距離放射砲(多連装ロケット砲)や戦術誘導兵器」と説明した。一部の韓国の軍事専門家からは、飛翔体が弾道ミサイルだったと指摘する声が出ている。

朝鮮中央通信は、4日の訓練について「東部戦線防衛部隊の大口径長距離放射砲や戦術誘導兵器の運営能力などを判定し、戦闘動員準備を怠らないようにするために実施された」と強調した。

その上で「ある勢力が我々の生存権を脅かすなら即時反撃を加える朝鮮人民軍の強固な意志を誇示した」と訓練の意義を主張した。金正恩氏は「いかなる状況にも迅速に対処できる任務遂行能力を示した」と満足の意を示したという。

 4日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が指導した火力打撃訓練の様子(朝鮮中央通信=共同)

4日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が指導した火力打撃訓練の様子(朝鮮中央通信=共同)

一方、韓国の聯合ニュースは、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した可能性を指摘する軍事専門家の見方を紹介した。専門家は、北朝鮮が5日に公開した現場写真のなかに、ロシア製の短距離弾道ミサイル「イスカンデル」に外観が似た兵器の発射光景が含まれていることを理由に挙げた。

仮に弾道ミサイルなら国連決議違反となるが、韓国軍関係者は4日に「弾道ミサイルでは無い」と言明している。米韓軍事当局による追加の分析が必要になりそうだ。

北朝鮮は、2月末にベトナムで開かれた2回目の米朝首脳会談が事実上の物別れに終わって以降、非核化を求めて対北朝鮮制裁を続ける米国や韓国に不満を募らせている。金正恩氏は4月中旬にも新型戦術誘導兵器の発射実験を現地視察しており、米韓両国をけん制する姿勢を強めている。

4日の韓国軍の発表では、北朝鮮が日本海に向けて発射した飛翔体は数発で、それぞれ70~200キロメートル程度飛行した。

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