2019年7月17日(水)

ディズニー、地方スポーツ局を1兆円で売却

ネット・IT
北米
2019/5/4 6:48
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【シリコンバレー=佐藤浩実】米ウォルト・ディズニーは3日、3月に買収した21世紀フォックス傘下の地域スポーツ放送局を米放送大手のシンクレア・ブロードキャスト・グループに96億ドル(約1兆700億円)で売却すると発表した。スポーツ放送の分野でESPNを抱えるディズニーの競争力が強くなりすぎないよう米司法省がかねて売却を求めており、買い手を探していた。

米司法省はディズニーに地域スポーツ放送局の売却を求めていた=AP

ディズニーがシンクレアに売却するのは、21世紀フォックスが保有するロサンゼルスやデトロイトなど21の地域スポーツ放送局。米大リーグ機構(MLB)や米プロバスケットボール協会(NBA)など42のプロスポーツチームの地域での放映権を持つ。合計で7400万人の視聴者がおり、年38億ドル規模の売り上げがあるという。シンクレアのクリス・リプレイ最高経営責任者(CEO)は声明で「(既存事業と)補完性の高い資産を取得できる」と述べた。

ディズニーは21世紀フォックスのコンテンツ事業の取得に713億ドルを投じており、買収後にこれらの地方スポーツ局を売却することで150億~200億ドルを得るとみられていた。ただ期待した金額では買い手が見つからず、買収承認の条件だった「スポーツ放送局の売却」を急ぐために金額面で妥協したもようだ。ディズニーのクリスティン・マッカーシー最高財務責任者(CFO)は「司法省の要請に応じ、シンクレアと合意に達したことをうれしく思う」との声明を出した。

ディズニーが買収を決めた時点で、21世紀フォックスは22の地域スポーツ局を抱えていた。今回対象としなかった1局は人気球団、ニューヨーク・ヤンキースの試合を放送するYESネットワーク。米メディアの報道によれば、YESについては20%を出資するヤンキースがシンクレアなどの支援を得て35億ドルで21世紀フォックスの持ち分を買い取る見込みだ。

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