2019年5月26日(日)

ホリエモンロケット、発射成功 民間単独は国内初

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北海道・東北
2019/5/4 6:22 (2019/5/4 7:49更新)
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ロケット開発スタートアップのインターステラテクノロジズ(IST、北海道大樹町)は4日午前5時45分、観測ロケット「MOMO(モモ)」3号機を打ち上げ、高度100キロメートルの宇宙空間に到達した。国内企業が単独で開発したロケットが宇宙に達したのは初めて。企業が低コストで宇宙開発を担う流れに弾みがつきそうだ。

モモ3号機は大樹町の施設から打ち上げられた。同5時49分ごろに目標である宇宙空間(高度100キロメートル)を超えて高度113.4キロメートルに到達し、同5時53分に大樹町沖の太平洋に着水した。モモ3号機は全長10メートル、重さは約1トンの液体燃料ロケット。宇宙空間の重力や衝撃波などを測定する20キロの実験機器を載せていた。ISTは部品に汎用品を使うなどしてコストを抑えた。今回の打ち上げ費用は数千万円。

モモ初号機、2号機の打ち上げはいずれも失敗した。2017年に打ち上げた初号機は高度20キロに達したが、飛行中に機体が破損。18年6月の2号機は打ち上げ直後に落下し、機体が炎上した。2号機は姿勢を制御する部品に不具合があり、内部で高温のガスが漏れたことが原因だったとみて、今回は設計を変更して臨んだ。

当初は4月30日の発射を予定していた。設計を変更した姿勢制御装置で不具合が発生。液体酸素を送るバルブ(栓)に異物の混入が見つかったとして、2日以降に一旦延期したものの、2日と3日はそれぞれ強風のため打ち上げられなかった。

打ち上げられるインターステラテクノロジズの小型ロケットMOMO3号機(4日午前、北海道大樹町)=共同

打ち上げられるインターステラテクノロジズの小型ロケットMOMO3号機(4日午前、北海道大樹町)=共同

ISTは実業家の堀江貴文氏らが13年に創業したスタートアップ企業だ。05年に立ち上げた前身の団体を含め、宇宙に到達しないロケットや、エンジンの開発に取り組んできた。モモを足がかりに、小型衛星を軌道に投入できるロケット「ゼロ」を開発し23年の商用打ち上げを目指す。

超小型衛星の打ち上げ需要は世界で高まっており、打ち上げの自由度が高い小型ロケットへの期待は大きい。世界で開発競争が激化するなか、同社も衛星打ち上げの市場に乗り出したい考えだ。

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