コンゴで1000人超が死亡、エボラ熱流行で

2019/5/4 1:40 (2019/5/4 5:34更新)
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【ジュネーブ=細川倫太郎】アフリカ中部コンゴ民主共和国(旧ザイール)のオリ・イルンガ保健相は3日、昨年から流行しているエボラ出血熱による死者が1000人を超えたと発表した。AP通信が伝えた。世界保健機関(WHO)は同日、武力衝突によって治療活動が妨げられており、感染はさらに拡大する可能性が高いとの見通しを示した。

コンゴでエボラ熱のワクチン接種を受ける人=ロイター

コンゴ政府は2018年8月にエボラ熱の流行を宣言した。今回の流行は、1万1千人以上が死亡した14年の西アフリカでの流行に次ぐ史上2番目の規模となっている。

感染者が出ているのは武力衝突が続くコンゴ東部で、予防や治療活動が難航している。4月中旬には武装集団が病院を襲撃し、エボラ熱の対策に当たっていたカメルーン出身の医療従事者が1人死亡した。WHOによると、今年1月から医療施設への攻撃は42回にのぼり、85人の医療従事者が死傷している。

コンゴは豊富な鉱物資源を巡る紛争で武装勢力が乱立し、政府の統制がきいていない状況だ。今後、エボラ熱がルワンダやウガンダなど近隣諸国へ拡大する懸念もある。WHOは新たなワクチンの利用も視野に感染拡大を防ぐ考えだが、武力衝突や資金不足など状況は極めて厳しく、終息の気配はみえていない。

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