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ベトナム人女性を釈放 金正男氏殺害事件、究明遠く

(更新)

【ナンディ(フィジー)=中野貴司】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、傷害罪で収監されていたベトナム国籍のドアン・ティ・フオンさんが3日午前、刑期を終えて釈放された。同日夜、空路でベトナムに帰国した。

実行犯として同時に逮捕・起訴されていたもう1人のインドネシア人女性は3月に起訴が取り下げられ、既に帰国している。金正男氏の殺害実行に関与したとされる主要な関係者がすべてマレーシアから出国することになり、国際空港での殺害という異例の事件の真相究明の道はほぼ閉ざされた。

フオンさんはインドネシア国籍のシティ・アイシャ氏とともに、2017年2月に金正男氏を殺害した罪で起訴された。しかし、19年4月にマレーシア検察がフオンさんの訴因を突然、罪状の軽い傷害罪に変更。フオンさんも罪を認めたため、3年4月の刑期が大幅に短縮された。

金正男氏の殺害事件では、殺害計画を立案したとみられる北朝鮮籍の4容疑者も指名手配された。しかし、4容疑者は犯行直後にマレーシア国外に逃亡したため、逮捕・起訴できなかった。

当初殺人罪で起訴されていた女性2人もマレーシア国外に出ることになり、マレーシア当局の捜査は事実上、終了する。金正恩氏やその側近らがどの程度、殺害計画に関与していたかなど解明されていない点は今なお多い。国際的に大きな注目を集めた事件は殺人罪を誰にも問えないまま、幕を閉じることになる。

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