「令和元年」外交ラッシュ 政府、即位礼へ準備本格化

2019/5/2 22:10
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政府は天皇陛下の即位を受け、10月に開く「即位礼正殿の儀」に向けた準備を本格化する。海外から200人近い元首らが集まる見通しだ。今年はこのほかにも天皇陛下が迎えられる最初の国賓としてトランプ米大統領が今月、来日する予定だ。6月には大阪で20カ国・地域(G20)首脳会議、8月には横浜でアフリカ開発会議(TICAD)と大型の国際会議が続く。令和元年は外交ラッシュとなる。

晩さん会でマクロン仏大統領(右)と乾杯される皇太子さま(当時)(2018年9月、パリ近郊のベルサイユ宮殿)=代表撮影・共同

晩さん会でマクロン仏大統領(右)と乾杯される皇太子さま(当時)(2018年9月、パリ近郊のベルサイユ宮殿)=代表撮影・共同

即位礼正殿の儀は10月22日に国事行為として催される。平成の代替わりと同様に国内外2500人程度の参列を見込んでいる。政府は日本が国家承認している195カ国の代表者と欧州連合(EU)の大統領、欧州委員長、国連事務総長らを招待している。

伝統装束を身にまとった陛下と皇后さまが皇居・宮殿に運び込まれた「高御座(たかみくら)」と「御帳台(みちょうだい)」にそれぞれ登壇し、陛下が即位を宣言される。続いて両陛下がオープンカーで皇居周辺をパレードされる。この日を含め4日間にわたって即位を祝福する「饗宴(きょうえん)の儀」が宮中で開かれる。

即位礼以外も今年はまれにみる大型の外交日程が相次ぐ。

令和への改元後、天皇陛下が最初に会見する国賓は今月25~28日に来日するトランプ氏だ。外務省は外国の要人を招く際の待遇を5段階に分けており、国賓はその中で最も手厚くもてなす相手だ。国賓を1人招くと日本政府の負担は約2500万円とされる。陛下の負担も大きいため、国賓待遇の元首は年間1~2人に限られるのが通例だ。

米大統領としては2014年のオバマ氏以来となる。トランプ氏は日本滞在中、首脳会談のほか皇居での歓迎行事、陛下との会見、宮中晩さんなどに臨む予定だ。首脳会談では北朝鮮問題や日米の物品貿易協定(TAG)交渉などが柱となる。ゴルフや大相撲夏場所の観戦も調整中だ。

G20首脳会議は安倍晋三首相が議長を務める。トランプ氏が2カ月連続で来日するほか、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席、ロシアのプーチン大統領らも出席する見込みだ。それぞれ個別の首脳会談も予定する。米中対立の中で世界的な保護主義の流れを食い止める役割を日本が果たせるか各国が注目する。

アフリカ諸国の首脳を迎えるTICADは日本が主導して開いてきた会議で今回は7回目となる。9月からはラグビーワールドカップ(W杯)日本大会が開かれる。出場国の多くのサポーターとともに首脳級の来日も見込まれる。

一連の外交行事のため、外務省は首脳らの宿泊先や車両などの確保に追われている。準備や来日する要人の対応で行事ごとに約400人が必要とされる。在外公館の職員をギリギリまで切り詰め、任期途中の在外職員も一時的に日本に呼び戻すなどして対応するという。

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