鴻海の郭董事長がトランプ氏と面会 総統選へアピール - 日本経済新聞
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鴻海の郭董事長がトランプ氏と面会 総統選へアピール

【台北=伊原健作】2020年1月の台湾の次期総統選に出馬を表明している鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長が米東部時間1日、米ホワイトハウスでトランプ大統領と面会した。複数の台湾メディアが報じた。トランプ氏から励ましの言葉を受けたという。総統選に向け郭氏は「中国寄り」との懸念がつきまとうが、米との良好な関係を示し得点を稼いだ格好だ。

郭氏は今後、最大野党・国民党の総統選の公認候補者を選ぶ予備選に参戦する。台湾主要紙「聯合報」によると、郭氏は面会後に記者団に対し、トランプ氏とのやりとりを明かした。トランプ氏は大統領職が「良い仕事ではなくタフ(厳しい)だ」としつつ、総統選に向けて郭氏を励ました。台湾は東アジアで勢力を争う米中のはざまで微妙な立場にある。郭氏は「トラブルメーカーではなく、ピースメーカーになる」と伝えたという。

今回の面会は鴻海が米中西部ウィスコンシン州で建設中のパネル工場に関する協議が目的という。郭氏が計画は順調で、20年5月の稼働開始の式典に招待したいと伝えたところ、トランプ氏は承諾したという。

鴻海は中国での電子機器の受託生産で成長し、拠点や人員の大半を中国に置く。台湾・中山大学の陳宗厳・准教授(政治学)はトランプ氏との面会で、郭氏が中国寄りとの懸念をぬぐい去れたわけではないが「中国だけでなく米国とも意思疎通ができることを示せたことは、選挙へ追い風になる」と述べた。

郭氏は17年7月、トランプ氏の掲げる「製造業の米国回帰」政策に応えてウィスコンシン州で100億ドル(約1兆1000億円)を投じる液晶パネル工場を建設すると表明した。18年の起工式に出席したトランプ氏は郭氏を「すごい男だ」と持ち上げていた。

一方、同州のトニー・エバーズ知事は4月、鴻海の現地での雇用計画の未達などを理由に、最大約40億ドルとされる鴻海への補助を見直すと表明した。郭氏は今回の訪米でエバーズ氏と直接交渉する可能性がある。

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