2019年7月23日(火)

米民主、司法長官の資質追及 ロシア疑惑めぐり

トランプ政権
北米
2019/5/2 0:21
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【ワシントン=中村亮】米議会上院の司法委員会は1日、2016年の大統領選にロシアが介入した疑惑の捜査結果に関する公聴会を開いた。捜査結果の公表内容を差配したバー司法長官に対し、捜査を仕切ったモラー特別検察官が不満を示していたことが発覚した。トランプ大統領に有利な内容を公表した疑いが生じ、野党・民主党はバー氏への追及を強めた。

バー米司法長官は2日に下院公聴会にも出席する方向だ(4月、ワシントン)=ロイター

民主党の司法委トップのダイアン・ファインスタイン議員は公聴会で「バー氏が文書を通じて精査すべき内容が何もないかのような印象を与えた」と批判した。モラー氏を公聴会に招致し事実関係を明らかにすべきだと訴えた。一方、バー氏は448ページの捜査報告書の大半を4月に公表したとして、情報公開は適切だとの考えを示した。

モラー氏は、バー氏が3月に公開した捜査結果の概要を記した文書を批判した。モラー氏は「文脈や本質、中身を完全にとらえ切れていない」「捜査結果の重要な側面について誤解が生じている」と指摘した。トランプ氏はこの文書を引用し「完全な無実が証明された」と主張していた。

モラー氏が問題視したのは、トランプ氏が疑惑捜査を妨害した疑いに関する説明とみられる。モラー氏は米連邦捜査局(FBI)長官解任など10のトランプ氏の疑惑行為を例示。「大統領が罪を犯したと結論づけないが、無罪を証明したものでもない」として刑事責任に問うべきか判断を見送った。さらに責任の有無は議会が問うべきだとの考えも捜査報告書でにじませた。

これに対して、バー氏は捜査妨害は「証拠不十分」と断定した。結論の根拠も乏しく、民主党や米メディアではバー氏がトランプ氏を擁護したとの論調が目立った。トランプ氏が指名した司法長官が捜査の最終結論を示すことにも批判が根強い。

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