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最新&人気ドライバー14本 どれが飛ぶの?(中)

 ちまたには多くのドライバーが氾濫、「飛ぶ! 飛ぶ!」とやかましい。では、熟年ゴルファーで90切りやシングルが目標という「書斎のゴルフ」読者にとっては、どんなドライバーが飛ぶのか、打ちやすいのか? 読者代表10人(ヘッドスピード36~39メートル毎秒のシニアが8人、若いハードヒッターが2人)が集まり、打ってみた。(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.42」から)
DUNLOP「SRIXON Z585 DRIVER」

▼試打クラブスペック

・ヘッド素材=フェース/チタン(Super-TIX 51AF)、ボディー/8AL-2Vチタン、クラウン/CFRPコンポジット、チューニングウエート

・ヘッド製法=フェース/鍛造、ボディー/ロストワックス精密鋳造、クラウン/加熱成型

・ロフト角=10.5度

・ライ角=58度

・ヘッド体積=460cc

・クラブ長さ=45.25インチ

・シャフト=Miyazaki Mahana

・バランス=D2(S)

・クラブ重量=300.5グラム(SR)

・価格=6万3000円(税別)

ヘッドスピードに関係なく日本人にマッチするツアーモデル

「スリクソンZ585」をまず気に入ったのが若い柳生田敬大さん。ヘッドスピードが46メートル毎秒という飛ばし屋だ。「これまでのスリクソンのイメージとは違ってデザインが格好いい。打ってみたら、打感がつぶれる感じで手応え十分。打球は吹けず、つかまりも良くて、強いドローボールが出ます」とかなり好感触。

「打感、打球音が良い」と柳生田幹久さん

「稲森佑貴プロがこのドライバーで日本オープンに優勝したわけですし、日本人にマッチするツアーモデルなのでしょうね」。確かに海外ツアーモデルは大柄でたくましい外国選手を対象に開発されている。日本人には日本メーカーのツアーモデルがよいのかもしれない。

とはいえZ585はシニアの上級者も高評価。ハンディ5の吉田武夫さんは「ボールは上がるし、つかまりも良い。芯を外しても方向性が良いしタイミングも取りやすく飛距離も出る」と言う。これはクラウンやソールまで巻き込んだ「TiX51AFカップフェース」が高反発エリアを広げているからだ。

敬大さんの父、ハンディ9の柳生田幹久さん(66歳、ヘッドスピード39メートル毎秒)は「構えやすいし、打感が良い。打球音も高くなく低くなくちょうどいい。飛距離も出るし、方向性も良い」と高評価。カーボンクラウンでもサウンドリブをうまく配置して打球音を良くした効果だろう。

BRIDGESTONE「TOUR B XD-3」

▼試打クラブスペック

・ヘッド素材=ボディー/Ti811チタン合金、アルミネジ、タングステンネジ、フェース/6AL-4Vチタン合金、クラウン/CFRP、アモルファス金属

・ヘッド製法=ボディー/ロストワックス精密鋳造、フェース/プレス加工、CNCミーリング、レーザー加工、クラウン/熱圧成型(CFRP部)

・ロフト角=9.5度

・ライ角=58度

・ヘッド体積=460cc

・シャフト=TOUR AD TX2-6(S)

・クラブ長さ=45.25インチ

・クラブ重量=307グラム(S)

・価格=7万2000円(税別)

真っすぐな中弾道で風に負けない強い球が打てる

「TOUR B XD-3」を打ち、「振りやすくて距離も出る」と気に入ったのは山田隆三さん。昨年、飛距離を伸ばし、ハンディを6に縮めた達人だ。「クラウンに縦線が透けて見えるけど、それがパワーを生み出す金属弦なんだってね。インパクトでバネの働きをするらしいけど、それが効いているのかな。僕は弾道が高くて飛距離を損してしまうのだけど、このドライバーは強い中弾道になる。それで距離がうんと稼げるんですね」

このXD-3はクラウンがカーボンで、それに「パワーストリング」という金属弦が入っているため、クラウンがたわんで初速が出る。しかもヘッドのねじれが抑えられて直進性を高めるのだ。

直進性を感じたのが中島朋晴さん(71歳、HC15、ヘッドスピード39メートル毎秒)。「打感は少し硬い感じがしたけど、それは金属弦のせいかな。でも、打球はその分、強くて真っすぐ。弾丸ライナーが出て飛距離を稼いでくれますね」

これは若い柳生田敬大さんも感じたところだ。「球の伸び、打感、スピン量といったところがすべて良く、安定しています。だからショットが強くて直進性があり、ばらつかない。安心感を持てるドライバーですね」

TAYLORMADE「M6 DRIVER」

▼試打クラブスペック

・ヘッド素材=フェース/チタン(6-4ti)、ボディー/チタン(9-1-1ti)、クラウン/グラファイトコンポジット

・ロフト角=9度

・ライ角=58度

・ヘッド体積=460cc

・クラブ長さ=45.75インチ

・シャフト=FUBUKI TM5 2019

・クラブ重量=約299グラム(S)

・価格=7万2000円(税別)

フェースの反発性能をルールの最上限にチューニング

「新技術に興味がある」と中島朋晴さん

テーラーメイドのドライバーがまたまた進化した。「M6」はいったん、反発係数をルール適応外まで高めてからチューニング(戻す)することで最終的にすべての出荷製品をルール適応上限に収めるというスピードインジェクション技術を採用している。打点のばらつきを考慮して設計された「ツイストフェース」と徹底した低重心化により、高い寛容性とさらなる飛距離性能を両立しているという。

中島さんは「テーラーメイドの新技術に興味があります。打感はとても良いのですが飛距離が出ません。試打クラブのシャフトとロフト角を調整すれば印象も変わると思います。買う気満々なので、しっかりフィッティングをしてシャフトもいろいろ試してから購入を決めたいと思います」。

柳生田敬大さんはナイスショットを連発した後に「カラーリングが以前の白黒よりも構えやすいです。スピードインジェクションの効果だと思うのですが、打感が軟らかくインパクト時のボール初速が速い。また、ミスヒットしても距離が落ちないのはツイストフェースのおかげでしょうね」とテーラーメイドの開発意図をしっかり感じ取っていた。

CALLAWAY「EPIC FLASH STAR」

▼試打クラブスペック

・ヘッド素材/製法=フェース/鍛造6-4チタン、ボディー/8-1-1チタン+トライアクシャルカーボンクラウン+ペリメーターウェイト約12グラム

・ロフト角=9.5度

・ライ角=59.5度

・ヘッド体積=460cc

・クラブ長さ=45.75インチ

・シャフト=Speeder EVOLUTION for CW

・クラブ重量=約293グラム(S)

・価格=6万9300円(税別)

AI生まれのフェースがもたらす新時代の飛び

「とにかく飛距離が出る」と山田隆三さん

人間の常識を超える、飛ばすための新たな形状「FLASHフェース」はフェース裏面に左右非対称で波打つ独特な凹凸を持っている。これは、ボール初速を最大化することを目的に、人工知能(AI)が自己学習を繰り返して導き出した形状だ。通常の開発では設計と修正を10回程度行うが、AIはなんと同じ工程を1万5000回も実行。人知を超えたフェース設計となっている。

そんなハイテクを実感したのは71歳、HC6、ヘッドスピード39メートル毎秒の山田さんだ。「とにかく飛距離が出ます。多少、芯を外しても飛距離のバラツキはなかったです。これはAI設計のフェース形状の効果もあるのでしょうが、先代から導入された2本の柱(JAIL BREAK)が大きく寄与していると感じました。それと、とにかく振りやすい。シャフトが私に合っているのでしょう」

柳生田幹久さんは山田さんの印象とは少し違ったようだ。「ヘッドの形状は構えやすくていい感じですが、打ってみるとフィーリングはいまひとつです。飛距離もそれほど出ていません。シャフトのしなりが大きくタイミングがつかめません」と少し残念そう。他のプレーヤーも含め、評価の分かれるクラブだった。

GLOBERIDE「ONOFF DRIVER AKA」

▼試打クラブスペック

・ヘッド素材=LD433+Tiフェース、811Ti薄肉精密鋳造ボディー、アルミ合金ジョイントホーゼル、タングステン合金ウエート

・ロフト角=10度

・ライ角=60度

・ヘッド体積=460cc

・シャフト=SMOOTH KICK MP-518D

・長さ=45.75インチ(S)

・クラブ重量=298グラム(S)

・バランス=D2(S)

・価格=7万3000円(税別)

オートマチックなやさしさが大きな飛びに

試打会参加者のほぼ全員が高得点をつけたのが、この「オノフ赤」だ。なかでも鈴木久雄さんは打つなり「これいいね!」を連呼。参加者の中で2番目にローハンディの吉田さんも「ものすごく飛んでいる。飛距離は一番出ていると思う。飛ぶだけではなく、打ちやすさも方向性も良い。無理せず球が上がる」と手放しの褒め言葉。

オノフ赤のヘッドはソールに2本、クラウンに1本の溝があり、ロフトごとに溝幅を変化させて打ち手のパワーに最適な構造となるように配慮されている。その細やかな設計が「ボールの上がりやすさ」や「オフセンターヒット時の飛距離ロス軽減」を実現しているのだろう。

二木光郎さんは「良い音がする」と音色にも言及。これはヘッド内部のソールとクラウンに配置されたサウンドスパインが、弾き感のある澄んだ打球音を作り出しているからだ。全員が声をそろえたのが打ちやすさ。山本英貴さんは「とにかく打った感じがとても良い。しかもしっかり感がある」とオノフ赤を表現。これはDAIWAのカーボンテクノロジーが生み出すオリジナルシャフトが大きく貢献している。今回、改良を重ねて新たに振りやすさも向上している。

(次回は5月20日に掲載予定。文:編集部、写真:大森大祐、協力:ゴルフパートナー・東松山クリスタルゴルフガーデン店)

書斎のゴルフ VOL.42 読めば読むほど上手くなる教養ゴルフ誌 (日経ムック)

出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 1,404円 (税込み)

クラブを正しく使えばもっと飛ぶ!! 日経プレミアシリーズ

著者 : 関 雅史
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 918円 (税込み)

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