2019年6月27日(木)

米民主、司法長官の資質追及へ 「親トランプ」拭えず

トランプ政権
北米
2019/5/1 16:53
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【ワシントン=中村亮】米議会上院の司法委員会は1日、2016年の大統領選にロシアが介入した疑惑の捜査結果に関する公聴会を開く。米メディアによると、捜査結果の公表内容を差配したバー司法長官に対し、捜査を仕切ったモラー特別検察官が不満を示していたことが発覚した。トランプ大統領に有利な内容を公表した疑いが生じ、野党・民主党はバー氏への追及を強める構えだ。

バー氏が議会証言に応じるのは、4月中旬に疑惑の捜査報告書を公表した後では初めて。2日には民主党が多数派を占める下院でもバー氏が出席する公聴会を開く方向で調整している。

米メディアによると、モラー氏は、バー氏が3月24日に議会に宛てた「(捜査の)主要な結論」に関する文書を批判した。バー氏への書簡でこの文書について「文脈や本質、中身を完全にとらえ切れていない」「捜査結果の重要な側面について誤解が生じている」と指摘した。その後にバー氏と電話で今後の対応を協議したという。

モラー氏が誤解があると指摘したのは、トランプ氏が疑惑捜査を妨害した疑いに関する説明とみられる。モラー氏は米連邦捜査局(FBI)長官解任など10件のトランプ氏の疑惑行為を例示。「大統領が罪を犯したと結論づけないが、無罪を証明したものでもない」として刑事責任に問うべきか判断を見送った。さらに責任の有無は議会が問うべきだとの考えも捜査報告書でにじませた。

これに対して、バー氏は捜査妨害は「証拠不十分」と断定した。その後にトランプ氏は「完全な無実が証明された」と強弁している。証拠不十分と結論づけた根拠も乏しく、民主党や米メディアではバー氏がトランプ氏を擁護したとの論調が目立った。トランプ氏が指名した司法長官が捜査の最終結論を示すことにも批判が根強い。

民主党はバー氏への批判を強めている。クリス・バン・ホーレン上院議員は4月30日にツイッターで「バー氏はもはや米国民から信頼されていない。直ちに辞任すべきだ」と訴えた。ホーレン氏は4月の議会証言でバー氏の結論について「モラー氏が同意しているのか」と問いただしたが、バー氏は「知らない」と応じていた。

下院司法委員会トップのジェロルド・ナドラー議員(民主)は30日の声明で「捜査結果がトランプ氏に有利になるように示すべきではない」とバー氏を批判した。事実関係を明らかにするため、モラー氏に対しても議会証言を要求していく考えを改めて強調した。

トランプ氏はロシア疑惑を巡って早期の幕引きを図ってきた。バー氏の説明の信ぴょう性が疑われれば、トランプ氏の不正疑惑に追及が強まるのは確実だ。

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