令和の記念押印に行列 東京中央郵便局
東京・丸の内の東京中央郵便局には1日午前、「令和」最初の日付の記念押印を求める人が詰めかけ、9時の開業前に150人の行列ができた。同局は入居するJPタワーの4階に特設会場を設けて対応に追われた。

先頭に並んだ川崎市の会社員、鈴木正一さん(56)は4時半に起き始発電車に乗った。切手を貼って持参した50枚の台紙に令和元年5月1日を示す「1.5.1」の消印を押してもらった。「平成は結婚して家族ができた節目の時代。令和はより豊かで幸福な時代にしたい」と語った。
足立区の高沢明さん(68)は「令和」と墨書した額縁を掲げる4月1日の菅義偉官房長官の写真に切手を貼り、押印を受けた。菅氏の背後の青色のカーテンは高沢さんが営んでいた内装会社がかつて首相官邸に納入したものだという。「自分の仕事がこんな形で生きるとは思わなかった。令和も戦争のない時代になればいい」と話した。
文京区から来た女性会社員(25)は2枚の官製はがきに押印してもらった。「人生初の改元は年末年始のような感覚だったが、押印を受けて時代がかわった実感がわいてきた。また仕事をがんばりたい」と述べた。
東京中央郵便局の窓口では同日、平成31年4月30日を示す「31.4.30」と令和元年の「1.5.1」の消印を並べて押した記念シートも5千枚限定で販売している。