EUカナダのFTA、仲裁手続きは「合法」 EU司法裁

2019/5/1 5:19
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【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)の司法裁判所は30日、EUとカナダの自由貿易協定(FTA)に盛られている紛争解決手続きについて「EU法に合致している」との判断を示した。投資家は進出先で不利益を被った場合、FTAの枠組みに基づいてつくられる常設の裁判所に相手国を訴えることになる。

EUとカナダは16年10月にFTAに署名した=ロイター

EU司法裁はカナダとのFTAで設置を計画する常設の「投資裁判所」について「EU法から逸脱していない」と見解を示した。ベルギー政府がEUカナダFTAに反対する地方政府の声を受けて、司法裁判所の判断を仰いでいた。

EUとカナダのFTAは17年9月に暫定的に発効した。だが一部の国は紛争解決手続きについては、司法裁の判断を待ってから対応するとして批准せず、全面発効はしていない。

FTAの紛争解決手続きを巡ってはこれまでは仲裁方式の「ISDS」が主流だった。一方、EUはISDSでは多国籍企業による国家のルールへの干渉を招きかねないと懸念し、政府側が裁判官を選任する常設の投資裁判所制度を支持し、今後結ぶFTAに盛り込む方針を示している。

日本とEUの経済連携協定(EPA)は2月に発効したが、合意できなかった紛争処理など投資分野は切り離され、交渉は今も続いている。

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