ベネズエラ、野党指導者がクーデター呼び掛け 米支持
マドゥロ大統領、制圧に自信

2019/4/30 21:50 (2019/5/1 0:37更新)
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【サンパウロ=外山尚之】政情混乱が続くベネズエラの野党指導者、グアイド国会議長は30日、ツイッターに投稿したビデオで「権力の不当な侵害の終焉(しゅうえん)が始まった」とマドゥロ政権に対するクーデターを軍に呼び掛けた。トランプ米政権は支持を表明した。マドゥロ政権側は制圧に動いており、一部で衝突が発生するなど緊張が高まっている。

演説するベネズエラ野党指導者のグアイド国会議長(30日、カラカス)=AP

演説するベネズエラ野党指導者のグアイド国会議長(30日、カラカス)=AP

グアイド氏はビデオで軍服姿の一団を従えていたが、軍部隊がどの程度支持に回っているかは不明だ。自宅軟禁されていた著名な野党指導者が解放され、グアイド氏に同調しているもようだ。

ロイター通信によると、グアイド氏らが集まっていた首都カラカスの空軍基地近くで、政権側の治安部隊が催涙ガス弾を発射した。銃声が聞こえたとの情報もある。

マドゥロ大統領は30日、ツイッターに「軍の指揮官らは人民に対する忠誠心を示した」と投稿し、鎮圧に自信を示した。パドリノ国防相は「クーデターの動きを拒否する」と表明した。

米国のポンペオ国務長官は30日、ツイッターに「自由と民主主義を求めるベネズエラ国民を完全に支持する」と書き込んだ。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)もベネズエラ軍に「議会や民主主義の侵害に対抗する正当な機関に力を貸すべきだ」と訴えた。

ベネズエラでは2018年5月の大統領選挙でマドゥロ大統領が再選した。だが、この選挙は不公正との批判が強まり、野党勢力をまとめて国会議長になったグアイド氏が自ら「暫定大統領に就いた」と宣言していた。

世界約50カ国と共にグアイド氏を暫定大統領として承認した米国はベネズエラ産原油の輸入制限など圧力を高めていた。

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