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インドネシア、首都移転へ ジャワ島外が候補

【ジャカルタ=鈴木淳】インドネシア政府は29日、首都をジャカルタからジャワ島外に移転すると閣議決定した。ジャワ島に投資などが集中する現状を変えて国内の経済格差を縮小する。ただ、首都移転には大規模なインフラ開発が必要で、開発資金の確保など解決すべき課題は多い。

国家開発企画庁のバンバン長官は記者団に対し「ジョコ大統領は首都をジャワ島外に移転させると決めた」と述べた。具体的な移転先は未定だとし、実際の移転には決定から5~10年程度かかるとの見通しを示した。

ジョコ氏は閣議で「国を発展させるためのビジョンを考えるべきだ」と述べた。首都移転によって開発が遅れていた地域の経済発展の起爆剤としたい考えだ。インドネシア政府はジャカルタから北東に900キロメートルほど離れたカリマンタン島中部のパランカラヤなど数カ所を移転候補地として調査している。

インドネシアの経済・政治の中心地のジャカルタ首都圏は全人口の1割超にあたる約3千万人が住む。経済発展に伴い世界最悪とされる交通渋滞のほか、深刻な住宅不足などの問題が発生している。また、地盤沈下が激しく洪水などの災害も頻発しており、防災面からも首都移転の議論が出ていた。

ジョコ氏は17日に実施した大統領選で再選を確実にしている。首都移転が2期目の重要政策になる可能性がある。ただ、慢性的に税収が不足するなか、財源確保が課題となる。

新興国では経済発展や安全保障上などの理由で、首都移転や行政機能の一部を他都市に移転するケースがある。東南アジアではミャンマーが2006年に首都をヤンゴンからネピドーに移転した。マレーシアも1990年代半ばから、首都機能の一部をクアラルンプール近郊のプトラジャヤに移している。

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