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借金8のどん底から8連勝 捕手王国広島の底力
編集委員 篠山正幸

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2019/4/30 6:30
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借金8のどん底から、8連勝で盛り返した広島の反攻の立役者になったのが、会沢翼、石原慶幸らの捕手陣だ。3試合連続の完封を含む連勝の中身は捕手というポジションの重みを、改めて教えてくれる。

開幕から5カード連続で負け越しというスタートとなった王者、広島。盛り返しの起点になったのは石原の一打だった。

■空気を変えた決勝打

開幕6カード目の巨人2連戦(4月16~17日)の初戦に敗れ、2戦目も八回に2-4と勝ち越しを許した。迎えた九回。6カード連続の負け越しが迫ったその時、打線が目覚めた。野間峻祥、安部友裕の連打から、内野ゴロと菊池涼介の適時二塁打で同点。そこで打席に立った途中出場の石原が中前に運び、一気に逆転した。ここから広島の快進撃が始まった。

4月17日の巨人戦での石原の一打が流れを変えた=共同

4月17日の巨人戦での石原の一打が流れを変えた=共同

チームの空気が変わった。「個人的には石原さんのヒット(から)だと思う。あれでみんな胸が熱くなった。みんな勇気をもらった」と話したのは23日、サヨナラ安打を放って5連勝目をもたらした小窪哲也だ。

広島ひと筋18年。昨季限りで引退した新井貴浩さんのような、表だったリーダーシップはみせないが、苦しい時代からチームの礎石となってきたベテランの存在は大きい。その一打はチームの求心力を高め、ただの1勝にとどまらないものをもたらした。

2016年以来優勝し続けている広島。12球団随一ともいえる捕手陣の層の厚さが、この「王朝」を支えている。正捕手の会沢に石原、そして磯村嘉孝。石原は年齢的にフル出場には耐えられないかもしれないが、磯村は他球団なら、もっと出場機会が与えられるはずの実力を備えている。

打撃は二の次で、リードを含む守りが第一とされる捕手だが、広島の捕手は打撃もいい。磯村は今季初先発となった23日の中日戦で、一時は勝ち越しとなるソロを放った。

鳴り物入りで昨年入団した中村奨成はまだまだこれからだが、4年目の船越涼太、3年目の坂倉将吾を含め、打力を備えた捕手が、いつでも取って代わる構えで控えており、守れるだけでは広島の捕手は務まらない。

連勝への起爆剤となった石原から、バトンを受け継ぎ、けん引したのが会沢。8連勝中、22打数7安打の打率3割1分8厘。連勝前に1割9分5厘だった打率を2割3分1厘まで戻してきた(4月28日現在)。

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