拝啓 ベーブ・ルース様

フォローする

大谷、復帰間近 イチローから託されたバトン
スポーツライター 丹羽政善

(1/2ページ)
2019/4/29 6:30
保存
共有
印刷
その他

大谷翔平(エンゼルス)の復帰が近い。

試合前にチームメートと一緒に打撃練習をするようになってしばらく経つが、当初、米記者から「誰の目を一番意識するか?」と聞かれて、大谷はこう答えたそうだ。「フロントとメディカルスタッフの人たちですね。もし僕が、十分に強くなっていることを示すことができれば、復帰が早くなりますから」

フロントとはもちろん、ビリー・エプラーGM(ゼネラルマネジャー)らを指し、メディカルスタッフとは、チームドクターをはじめ、リハビリを担当してきたトレーナーらを指す。昨年10月1日に手術をした右肘に不安のないことが打撃練習でアピールできれば、早期復帰につながる。

4月24日から実戦形式の打撃練習を始めた大谷の復帰は5月中旬から初旬に軌道修正された=共同

4月24日から実戦形式の打撃練習を始めた大谷の復帰は5月中旬から初旬に軌道修正された=共同

実際、合流初日から柵越えを連発。5月中旬と目されていた復帰は初旬に軌道修正された。

4月24日からは、実戦形式の打撃練習を開始し、翌25日も同様の練習を行ったという。

公開されていないので、厳密には練習試合形式なのか、シミュレーション形式なのか不明だが、2日で9打席。ブラッド・オースマス監督は「(復帰まで)40打席前後をめどに」と話しており、このまま順調に打席数を重ねれば、今週半ばにも設定した数字に達する。

■復帰戦はアストロズ戦

日程を見ると、4月30日からホームでブルージェイズと3連戦。1日休みを挟んで4、5日にはメキシコのモンテレイでアストロズと2試合が組まれている。そのメキシコ遠征についてオースマス監督は「準備ができていれば連れて行きたいけど、わからない」と言葉を濁したが、メキシコがターゲットでは、という見方は、今回の選択そのものが根拠となっている。

というのも、戦列を離れていた選手が復帰する際、マイナーリーグで実戦を重ねながら調整するのが一般的だ。ただ、エンゼルスはマイナーリーグの試合に出場させるのではなく、打席数などをコントロールできる実戦を想定した練習で最後のリハビリをさせている。

前者の場合、オースマス監督が目安とした40打席に立とうと思えば、その日の打席数によるものの、10試合近くかかる。一方、後者なら1日で7~8回、打席に立つことも可能。当然、必要な打席数を短い期間で消化できる。左投手と集中的に対戦させたければ、それも可能。つまりは、短期間で効率的な仕上げができる。

エプラーGMもこうメリットを説明した。「例えば、キャンプ中の練習試合なら、毎回、先頭打者として打席に立たせて打席数を稼ぐこともできるが、マイナーの試合ではそうもいかない。特定のタイプの投手と対戦させたくても、そうなるわけではない。しかし、シミュレーションゲームならそうしたこともコントロールできる」

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

大リーグコラム

電子版トップスポーツトップ

拝啓 ベーブ・ルース様 一覧

フォローする
9月3日のアスレチックス戦、三振に倒れてベンチに下がるエンゼルスの大谷=APAP

 「走り込みが足りないのでは?」
 「人口比2%に満たない珍しい“先天性”の異常」
 先日来、大谷翔平(エンゼルス)が受けた左膝蓋骨(しつがいこつ)手術の原因などに関して、様々な報道がある。分かりやすい言 …続き (9/30)

8月20日のレンジャーズ戦の八回、大谷はボールになる内角低めのスライダーを巧みに捉えた=共同共同

 「これが最後か?」
 帰る前、記者席からの眺めをカメラに収めていると、後ろから声をかけられた。レンジャーズの名物広報部長ジョン・ブレイクである。
 彼が言う通り、そこからの景色はおそらく見納め。テキサス …続き (9/2)

試合前、ベンチでウオームアップを行う大谷(8月14日のパイレーツ戦)=AP

 狭いトロントのビジターチームのクラブハウスだったことは覚えている。しかしあれは、2003年だったか、04年だったか。記憶が曖昧だが、試合前、松井秀喜(当時ヤンキース)にホームランに関連する話を聞いて …続き (8/19)

ハイライト・スポーツ

[PR]