2019年9月18日(水)

半世紀 よみがえった大樹(古今東西万博考)
1970年・大阪 太陽の塔

関西タイムライン
2019/5/7 7:00
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1970年大阪万博のシンボルとして岡本太郎が制作した「太陽の塔」。2018年3月に内部の一般公開が始まり、1年余りで累計約34万人が訪れた。当初の人気は一服したが、現在も休日などは1日約千人の事前予約枠が埋まるという。

太陽の塔内部にある「生命の樹」にカメラを向ける来館者(4月11日、大阪府吹田市)

太陽の塔内部にある「生命の樹」にカメラを向ける来館者(4月11日、大阪府吹田市)

「きれい」「幻想的」。1階から天井へ高さ41メートルにわたって伸びる「生命の樹」に圧倒された来館者が、次々にカメラを手にする。ライトに照らされたモニュメントを背景に子供と記念撮影をする親子や、全体を写そうとしゃがみ込んで下から見上げるようにカメラを向ける人も。混乱を避けるために内部の撮影は禁じられていたが、25年万博の開催が決まった後の18年12月から1階部分からの撮影が解禁された。

生命の樹は生物の進化を表現し、古代から生息するウミユリからクロマニヨン人まで33種類183体の模型が下から上に向かって展示されている。家族3人で訪れた東京都千代田区の斉木由多加さん(44)は大阪府茨木市出身で、幼い頃から太陽の塔を目にして育ってきた。この日は2回目の見学で「何度見ても幻想的な雰囲気に感動する」と満足げだ。

万博記念公園事務所の女性職員は「1970年万博の思い出を残すシニア層から幼い子供まで、幅広い年齢層が訪れている」と話す。中には生命の樹を横にひざまずいてプロポーズをした人もいたという。

太陽の塔は万博終了後に取り壊される予定だったが、1975年に永久保存が決定。2016年10月から約1年半かけて耐震・改修工事と内部展示の復元に取り組み、約半世紀ぶりに一般公開された。当日券の販売はなく、オフィシャルサイトを通じた入館予約が必要。

(玉岡宏隆)

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