2019年5月23日(木)

店閉じ昼休み 一斉に休憩 大正銀行・西天満出張所
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2019/5/13 7:00
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メリハリ 午後を有効活用

大正銀行は2018年10月から2カ所の出張所で昼休みを導入した。少人数で運営する出張所ではこれまで行員が交代でお昼の休憩を取り、営業要員も外回りを自粛して顧客対応にあたっていた。働き方改革の一環として、正午から1時間、店舗を閉めることにした。その結果、メリハリがついて業務の効率が向上。行員同士のコミュニケーションも活発になり、職場環境の改善につながった。

昼休みの導入で行員同士のコミュニケーションも増えた(大阪市)

昼休みの導入で行員同士のコミュニケーションも増えた(大阪市)

リンゴーン、リンゴーン――。大阪地方裁判所の真裏に位置する大正銀行の西天満出張所(大阪市)。壁掛け時計のアラームが正午に鳴ると、男性行員が1時間の昼休み休憩を知らせる立て看板を店頭に置いて、電動シャッターを降ろす。「じゃあ、食べましょうか」。坪井昭代所長が行員らに声を掛けると、事務所の片隅のテーブルに各自が弁当を持ち寄った。

同出張所の行員は4人。小規模なため昼休み導入前は昼前から午後2時半まで、1人ずつ交代で店舗奥のスペースで昼食を取っていた。その間は店頭が手薄になるため「午後は顧客へのアポ入れを控えていた」と坪井所長。現在は一斉に休憩を取れるようになり、午後に顧客回りしやすくなったという。昼休みに行員同士が顔を合わせることで仕事の進捗が確認しやすくなり、資格試験の勉強を互いに教え合うといったコミュニケーションも増えた。

金融機関の店舗の営業時間を柔軟にすることを16年に金融庁が認めて以降、信用金庫や地銀で昼休みを導入する動きが拡大した。ただ、一般的には顧客が限られる郊外での導入が多い。西天満のような街中で導入できたのは、同出張所の顧客の9割以上を弁護士事務所が占めるためだ。正午から午後1時までは弁護士事務所のスタッフも休憩中で、来店客が少ない。

導入当初は正午直前に顧客が訪れて休めないこともあったが、地道に制度を説明した結果、「今は『ゆっくり休んでね』と声をかけてもらえる」(坪井所長)。顧客の男性経営者も「ATMは使えるし、ネットの手続きもあるので不便は全く感じない」と話した。

導入から半年の効果を検証した結果、「来店客の動向に大きな変化はない一方、業務時間の短縮傾向がみられる」(企画部の富田晃司副部長)。今後も地域や店舗の特性を見極めて対象の拡充を検討する方針だ。

(中谷庄吾)

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