2019年6月16日(日)

サマンサ、湖中氏の役員案を撤回

サービス・食品
小売り・外食
2019/4/26 21:44
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サマンサタバサジャパンリミテッドは26日、紳士服のコナカ社長、湖中謙介氏の社外取締役とする選任案を撤回すると発表した。湖中氏は5月末に開く株主総会後に就く予定だったが、サマンサは役員選任の発表からわずか2週間で取りやめた。同社は撤回理由として「湖中氏の業務上の都合で、兼務が困難だと判明した」としている。

湖中氏は従来通り、5月13日にサマンサ創業者で取締役の寺田和正氏が保有するサマンサ株62.6%(議決権ベース)のうち、31.3%を譲り受ける予定。サマンサは株式譲渡の完了後、「(湖中氏からは)主要株主としての立場から、経営に有益な意見をもらう」としている。

サマンサは寺田氏が貿易会社などを経て、1994年に創業したバッグの製造・販売会社が前身。2000年代には海外セレブやモデルなどを多数起用する広告戦略が当たり、ブランドの知名度を向上。女子大生ら幅広い層から人気を集め、宝飾品などに業容を広げたほか、海外へも店舗を展開してきた。

だが近年はスポーツアパレルを着こなす「アスレジャー」やカジュアル衣料品が流行したことで、かわいらしいデザインが特徴の同社製品は販売が低迷。不採算店舗の圧縮などを進めた結果、19年2月期業績は売上高が前の期比14%減、最終損益は3期連続の赤字に陥った。

経営の立て直しが急務となるなか、サマンサは寺田氏が退任し、後任に藤田雅章氏が就く人事を表明。「10年来のつきあいがある」(寺田氏)という湖中氏を社外取締役に据え、再建にあたる見通しだった。

サマンサは26日、会計監査を行う監査法人をEY新日本監査法人から東邦監査法人に変更すると発表した。同社は「任期満了」を理由に挙げている。

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