比アヤラ、ベンチャー対象投資ファンド 170億円規模

2019/4/26 21:14
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【マニラ=遠藤淳】フィリピンの大手財閥アヤラは26日、新興企業を対象とする投資ファンドを年内に設立する方針を明らかにした。規模は1億5千万ドル(170億円)で同国最大のベンチャーファンドとなる見通し。金融とIT(情報技術)を融合するフィンテックなど先端技術を持つ企業に投資し、既存事業との相乗効果を生み出す考えだ。

ベンチャーファンド設立を表明したハイメ・アウグスト・ゾベル・デ・アヤラ会長(中央)

アヤラのハイメ・アウグスト・ゾベル・デ・アヤラ会長兼最高経営責任者(CEO)が株主総会後の記者会見で明らかにした。ファンドにはグループ企業が資金を拠出する。ゾベル氏は「革新を起こす産業に投資し、事業分野を広げることで長期の成長を確かにする」と強調した。

1社あたりの投資額は200万~1千万ドルとする方針。投資先はフィンテックや人工知能(AI)、新エネルギーなどの先端技術を手がける企業を想定し、既に選定を進めているという。

アヤラは不動産を中核に金融、通信、インフラ、電子部品など幅広い事業を手がける。これまで新興企業に出資してきたほか、グループの通信会社グローブ・テレコム傘下の会社を通じて小規模にベンチャー投資をしてきた。本体でファンドを運営することで取り組みを強化する。

フィリピンはベンチャーファンドが少ないうえ、少数の財閥が様々な業界を牛耳り、新興企業が生まれにくいと指摘される。大手財閥自らがベンチャーへの資金供給に乗り出すことで、起業環境が変わるきっかけにもなりそうだ。

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