2019年5月22日(水)

ソニー、中計で掲げた事業別の目標数値を取り下げ

エレクトロニクス
2019/4/26 18:54
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ソニーは26日、2021年3月期までの中期経営計画で掲げた事業別の営業利益の目標数値を取り下げると発表した。長期の視点での経営を重視するなか、「各事業の長期的トレンドや方向性を適切に示すことができない」(十時裕樹最高財務責任者)と判断したという。

音楽事業での大型買収やスマートフォン(スマホ)事業の戦略の変換など「目標値の公表から1年がたち、各事業を取り巻く環境が大きく変化したため、目標値と実態の間で乖離(かいり)が生じている」(十時氏)と背景を説明した。例えば音楽事業では、21年3月期の目標値として1100億~1300億円という数字を掲げていた。

一方、中計の経営指標としてあげた金融分野を除く3年間の連結営業キャッシュフロー2兆円の創出や自己資本利益率(ROE)10%以上の達成という全体の目標は変更しないという。

また21年3月期までに約6000億円を投じて増産体制を整える半導体分野について、「大きな変更はない」(十時氏)としながらも、投資時期は需要をみながら段階的に判断する考えを示した。今後の需要増を見据えて「増設棟の建設を検討している」(同)とした。今期中に建設を決めると21年3月期までの投資は1000億円程度増える可能性があるという。

ソフトウエア販売が好調に推移したゲームがけん引役となり、19年3月期の連結営業利益(米国会計基準)は前の期比22%増の8942億円と過去最高を更新した。20年3月期は反動減などが影響し、連結営業利益は前期比9%減の8100億円を予想する。

(岩戸寿)

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