2019年6月19日(水)

ルノーCFO「日仏連合、不可逆的に」 アナリスト説明会で

日産の選択
自動車・機械
ヨーロッパ
2019/4/26 16:15
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【パリ=白石透冴】フランス自動車大手ルノーのクロチルド・デルボス最高財務責任者(CFO)は26日、「日仏連合を『不可逆的』にしたい。日産自動車と意見の違いはない」と語った。ただ不可逆的な関係が経営統合を意味するかについては説明しなかった。ルノー筆頭株主の仏政府は不可逆的という言葉を使って、ルノー・日産の経営統合を持ちかけていた。

2019年1~3月期売上高を発表したアナリスト説明会で語った。デルボス氏はアナリストから日産との経営統合の可能性について聞かれ「我々はいつも不可逆的な関係をつくりたいと言ってきた。今もそれを進めている」などと説明した。

同社が26日発表した1~3月期売上高は、前年同期比5%減の125億2700万ユーロ(約1兆5000億円)だった。減収は2014年1~3月期以来5期ぶり。

販売台数は5万4千台(6%)減って90万8千台だった。最もマイナスの影響を与えたのはイラン事業で、前年同期の3万8千台から今期はゼロ台になった。トランプ米政権が対イラン制裁を再開し、撤退したためだ。

戦略地域と位置付ける中国でも景気減速や現地メーカーとの競争で、1万1千台(21%)減って4万3千台にとどまった。欧州で電気自動車(EV)「ゾエ(ZOE)」の販売は伸びたが、トルコ、アルゼンチンなど新興国での不振を補えなかった。

アナリスト説明会で販売部門トップ、オリビエ・ミュルゲ副社長は「7~12月期に新モデルを多く投入する」として、下半期に業績を回復させたいとの考えを示した。

ただ、ルノーは19年に世界の自動車市場は1.6%縮むとみており、苦戦が続く可能性がある。プジョーブランドなどを持つ仏グループPSAや、独フォルクスワーゲンも1~3月の販売台数はマイナスを記録した。

日産は24日に2019年3月期の連結営業利益見通しを前の期比45%減の3180億円に下げた。前期決算の下方修正は2度目で、米国での不振が響いた。

ルノー筆頭株主の仏政府は、2社がより経営効率を高めるよう経営統合を進めようとしている。2社の不振が続くようなら、統合して力を付けるべきとの考えを持つ仏政府の発言力が増す可能性がある。

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