2019年7月20日(土)

国内初「フルアセス」のメガソーラー稼働、レノバ

環境エネ・素材
科学&新技術
BP速報
2019/4/26 14:02
保存
共有
印刷
その他

日経クロステック

再生可能エネルギーを手掛けるレノバが三重県四日市市で建設していた出力約21.6メガワット(MW)の大規模太陽光発電所(メガソーラー)「四日市ソーラー発電所」が完成し、2019年4月19日に竣工式が開催された。

四日市ソーラー発電所(出所:日経BP)

四日市ソーラー発電所(出所:日経BP)

同発電所は、名古屋鉄道(名鉄)が所有していた約68ヘクタールの遊休地を活用し、太陽光パネルの出力21.645MW、パワーコンディショナー(PCS)の定格出力13.486MWの設備を設置した。年間発電量は約2430万キロワット時を見込み、これは約5000世帯分の需要に相当する。固定価格買い取り制度(FIT)を利用し、36円/キロワット時で中部電力に売電する。

三重県は、環境影響評価(環境アセスメント)条例により、20ヘクタール以上の土地を改変する場合には、環境調査から準備書・評価書の作成など、国の法律に基づく環境アセスに近い手続きを求めている。こうした「フルアセス」では、通常の「簡易アセス」が1年程度で完了するのに対し、数年の期間を要することになる。

今回のメガソーラープロジェクトは三重県のアセス条例の対象となり、国内のメガソーラーの開発としては、初めて「フルアセス」を実施した。その上で、環境保全対策では有識者の指導などを通じて、残置森林を約30ヘクタールに拡大するなど複数回、設計を見直したという。環境アセスの実施から設計、着工までは約4年半を費やした。

環境アセスの事前調査から、複数の希少な植物や生物種が見つかり、そのうちの1つは県指定の保護すべき種だった。そのため、和歌山大学の研究者などから助言を受けつつ、事業用地の一部に8000平方メートルものビオトープを建設して湿地帯などを設けた上で、希少種の移植作業を延べ19回実施したという。

EPC(設計・調達・施工)サービスは日揮が担当し、土木工事は矢作建設工業が担った。また、ビオトープの造成・設計では庭樹園(大阪市)が担当した。太陽光パネルは、中国JAソーラー製(300W/枚)、PCSは中国ファーウエイ製を採用した。また、稼働後のO&M(運営・保守)サービスは、スマートエナジー(東京・中央)が担当する。

(日経BP総研 クリーンテックラボ 金子憲治)

[日経 xTECH 2019年4月25日掲載]

保存
共有
印刷
その他

日経BPの関連記事

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。