米3M、2000人削減へ アジアで産業材の需要縮小

2019/4/26 4:48
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【ニューヨーク=西邨紘子】工業製品・事務用品大手の米スリーエム(3M)は25日、従業員の2%に当たる2000人の削減計画を発表した。足元でアジア太平洋地域を中心に産業材の需要が急速に縮小しており、コスト圧縮で対応を急ぐ。

米3Mは2019年の業績見通しも下方修正した

同日発表した2019年1~3月期の決算は、純利益が48%増の8億9100万ドル(約994億円)。前年同期に米税制改革に伴う特別支出などがかさんだ影響で大幅増益となった。ただ、特殊要因を除いたベースの1株利益は2.23ドルで、前年同期の2.50ドルと市場予想(2.49ドル程度)を共に下回った。決算を受けて同日の米株式市場で同社株は急落。前日終値比で一時、下げ幅が13%を超えた。

売上高は前年同期比で約5%減の78億6300万ドル。自動車向け産業材や電子部品を中心に幅広い産業材が伸び悩み、全体の販売量は2%縮小した。ドル高も3%程度の減収要因となった。

地域別売上高(現地通貨ベース)では、アジア太平洋が前年同期比で約4%減と落ち込みが目立った。中国の不振が重荷となっている。米国も0.4%減と伸び悩んだ。欧州・中東・アフリカと中南米・カナダは共に1%程度の増収だった。

18年7月にトップに就任したマイケル・ローマン最高経営責任者(CEO)は1~3月期の業績について「(19年の)残念な滑り出しとなった」と述べた。直近の落ち込みについて「いくつかの主要市場で(需要の)減速が続いた」と説明。コスト削減努力が甘かったことも「収益と利幅の両方に響いた」と率直に語った。19年通期の業績予想は、特殊要因を除いた1株利益で前回予想の10.45~10.90ドルから9.25~9.75ドルに引き下げた。

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