宝山鋼鉄12%増益 18年12月期、景気減速伸び鈍化

2019/4/26 0:35
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【上海=松田直樹】中国鉄鋼最大手、宝山鋼鉄が25日発表した2018年12月期決算は純利益が前の期比12%増の215億元(約3500億円)だった。貿易戦争による景気減速で18年後半にかけて自動車の販売台数が落ち込んだことなどが影響し、純利益の伸び率(17年は211%増)は大きく鈍化した。

自動車向け製品の不振が響いた(上海国際自動車ショーの宝山鋼鉄のブース)

売上高は3047億元で5%増えた。国をあげて余剰生産能力を削減したことなどを受けて、18年前半の鋼材価格は堅調に推移した。ただ家電や自動車の薄板に使う熱延コイルの価格は18年夏ごろの1トン4400元前後から、米中貿易戦争による景気減速が影響し、3800元前後まで下がった。18年の中国の新車販売台数も28年ぶりの前年割れとなった。

自動車向けの製品の取り扱いが多い宝山鋼鉄はこうした影響が直撃した。18年10~12月だけでみると、純利益は前期比22%減となった。足元は政府のインフラ投資などの景気対策もあり、減速感が一息ついたとの見方が広がっている。鋼材価格も下げ止まっているが、19年は18年のように価格上昇の兆しは現時点で見えず、鉄鋼業界にとっては厳しい1年になりそうだ。

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