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業績ニュース

ゾゾ初の減益、PB不発 会員値引き終了

ネット・IT
2019/4/26 0:55
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アパレル通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZOが戦略の見直しを迫られている。独自の採寸スーツを使ったプライベートブランド(PB)商品が不発で、25日に発表した2019年3月期の連結純利益は設立以来、初の減益になった。出店企業の離反を招いた有料会員向け割引サービスも終了する。矢継ぎ早に新機軸を打ち出してきた経営は岐路を迎えた。

プライベートブランド事業が不発(ビジネススーツの発表会、18年7月)

「PBは(数多くの)サイズ展開は必要なかった。全身を採寸するゾゾスーツを着て12回も写真を撮るのは(利用者にとって)ハードルが高かった」。25日の決算会見で前沢友作社長は利益の足を引っ張ったPBについて、こう振り返った。

通販サイト「ゾゾタウン」は好調で出店企業から受け取る販売手数料が増え、前期の売上高は1184億円と20%増えた。しかし、新規事業のPBと有料会員向け割引サービス「ZOZOARIGATOメンバーシップ」が誤算だった。PBの在庫評価損や広告費、有料会員向け割引サービスの値引きが響いた。純利益は21%減の159億円と1998年の設立以来、初の減益になった。

期待外れだったのは、18年1月に始めたジーンズなどのPB商品の販売だ。ZOZOの代名詞になった全身採寸用ボディースーツ「ゾゾスーツ」を着て、スマートフォン(スマホ)で撮影すれば全身のサイズが自動的に測定できる。このデータをもとに顧客の体形に合うジーンズやビジネススーツを提供してきた。

無料で配るゾゾスーツは話題を呼んだが「配っても計測してくれる人が思ったより少なかった」(前沢氏)。19年3月期はPBで200億円の売上高を見込んでいたが、販売が増えず27億円にとどまった。海外向けのPBからは撤退を決め、ドイツや米国の関連子会社の評価損を計上した。

PBが苦戦するなか、18年12月に突如、始めたのが有料会員向け割引サービスだ。会員が税別で年間3000円か月間500円払うと購入額の10%を割引する。しかし、「ブランド価値が毀損する」と判断したオンワードホールディングスやミキハウスなどがゾゾダウンから相次いで撤退した。ZOZOは出店企業の離反を受けたため、25日で入会受け付けを停止。5月30日にサービスを終了する。

前沢氏は会員向け割引サービスについて「費用対効果が悪く、一部のブランドさんからの評価が低かったので終了する。今後は価格以外の価値を提供する」と話した。

一方、安定的な収益を生み出してきた「ゾゾタウン」にも陰りが見え始めた。19年3月期の商品取扱高は前の期比2割弱増えた。しかし、有名なアパレル企業が撤退し、3月末時点の出店数は、昨年12月末に比べて10店少ない1245店に減少した。

ZOZOは出店企業の離反を食い止めようと、計測スーツ「ゾゾスーツ」で得た100万件以上のデータを活用する。ネット通販で適正な衣料品のサイズを推奨できる技術を使い、出店企業が様々なサイズの衣料品を製造できるようにする。

20年3月期は通販サイトの取扱高を増やし、売上高は15%増の1360億円を見込む。PBの評価損などが減るため、純利益は41%増の225億円を目指す。

ただ競争が激化するなか、前沢氏の思惑通りに業績が回復するかは不透明だ。国内では楽天が展開するファッションサイト「楽天ブランドアベニュー」の出店企業数が1000店舗を超え、ゾゾタウンを猛追。ZOZOの株価は昨夏の高値に比べ5割以上安く、市場での評価は厳しい。

(花井悠希、鈴木孝太朗)

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