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トルコリラ下落、利下げ予想強まる

【イスタンブール=木寺もも子】トルコリラが25日、急落した。同日、金融政策決定会合を開いたトルコ中央銀行は主要な政策金利の1週間物レポ金利(年24%)を据え置いたが、声明文で今後の追加利上げに消極的なメッセージを発した。市場では利下げ観測が強まり、リラ売りを呼んだ。対ドルで一時、前日比1.8%下げて年初来安値を更新した。

5会合連続となった据え置きは市場の予想通りだった。だが3月の金融政策決定会合の際の声明文にあった「必要があればさらなる引き締めを行う」との文言が消え、リラは急落した。一時、対ドルで前日比1.8%安の1ドル=5.9リラ台後半を付けた。

今回の声明文により「為替相場次第だが、6月の次回会合で利下げが行われる可能性が高まった」(トルコのQNBフィナンス・バンク)との声が上がっている。会合前には、リラ安で利下げは遠のいたとの見方も出ていただけに、緩和的なメッセージがリラ売りを呼んだようだ。

リラは今年3月下旬以降、下落基調で年初から対ドルで約10%下げている。通貨防衛のために高金利を維持する必要があるが、エルドアン大統領は景気回復に懸命で、中銀に対して利下げ圧力をかけていた。中銀は難しい立場に置かれている。

最近のリラ安の背景にあるのは2018年の「トルコ・ショック」時と同じく対米関係の悪化だ。エルドアン大統領はロシア製対ミサイル防衛システム「S400」の導入を進め、米国は激しく反発している。米国が禁じるイラン産原油の輸入も止めない考えだ。

不十分とされる中銀の外貨準備高も急激な減少が指摘されており、市場の不安を招いている。

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